「お金を貯めたい」これは多くの人にとっての願いです。しかし、目の前にお金があるとあるだけ使ってしまうのが人のさがです。
収入が上がれば貯蓄が増えるだろうと考えるかもしれません。ですが、収入が増えれば、支出も増え、収入の増加以上に支出の方が増えるというのもよくあることです。
米クレジットカード大手・マスターカードが26日に発表した11月1日〜12月24日の利用状況によると、今年の米年末商戦の小売売上高は前年比8.5%増加しました。電子商取引(EC)の急増がけん引したようです。
コロナによって2年間抑圧されていたリベンジ消費に火が付きそうな人もいるでしょう。今回はそんな「貯めベタさん」でも絶対に貯まる貯蓄術をお伝えします。
1.貯蓄が必要な理由を考える
年末年始で来年以降の目標を考える時間もある人も多いでしょう。貯蓄を積み増したいと考えている人は今よりも更に負荷を掛ける必要があります。なぜその目標を達成させる必要があるのかの理由付けを考えることも重要です。「なぜ」がないと途中でギブアップしてしまうこともあるからです。
ダイエットに例えると3キロ痩せたいという目標があって、その理由は「やせたら水着を来てSNSに投稿したい」などだったりすることもあるでしょう。どんな個人的な些細な理由でもよいのでその気持ちを大切にすることが重要です。
100万円を貯めるのが目標で、それを元手にしてスモールビジネスを起こす、バッグを買うなどでもよいのです。モチベーションを維持するために具体的な金額や理由を考えてみましょう。
2.貯まる仕組みを作る
痩せるためには、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが重要です。貯めるためには収入以上に使い過ぎないことが重要で、カロリー計算よりもより明確で分かりやすいです。言うは簡単ですが、なぜ多くの人が節約を続けていてもなかなか貯めることができないのでしょうか。それは仕組み作りができていない可能性が高いです。
「夫の収入だけでは家計が足りないからアルバイトを始めたい」という主婦の方からの声を聞くことがあります。しかし、せっかく収入を増やしても、穴の空いたバケツに入れていてはどうでしょう。収入は増えた以上に使い過ぎる傾向にあるのです。働きに出れば、洋服、バック、メイクなども必要で、ランチやカフェなども利用します。疲れて外食やデリバリーを使う機会も増えるかもしれません。
ステップ1:家計の把握
手始めに家計が把握できていない人は銀行や光熱費等の明細などを探し出して何にいくら使っているのかを調べてみましょう。これはダイエットに例えるなら体重等を測定する行為になります。スタートを把握していないと、目標を立てることも難しいからです。
ステップ2:固定費→食費など大きな支出からガンガンと節約
次に固定費の見直しを徹底しましょう。通信費、水道光熱費、保険料、交通費などは見直すと効果が非常に高いです。料金体系が複雑なために分からない時には専門家や詳しい友達に聞くのも手です。
その次に行うのは、変動費の管理です。特に食費は非常に大きな割合を占めます。エンゲル係数は概ね25%のようです。
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私がやっている方法はメインのスーパーと食費専用のカードを決めてしまって管理をする方法です。具体的にはネットスーパーで9割の買い物を済ませ、それ専用のカードで買い物をするので、カードの総額は食費となります。週に2〜3回、毎回予算は5000円を目指し、頻度と一度の予算を決めています。そうすれば月のスーパーの費用は6万円程度までと管理がしやすくなります。
複数のスーパーを使いたいという人もいるでしょう。そういう人は例えば、月の予算分をスーパー用の財布やプリペイドカードに入れておいて予算内で管理するなどの工夫もありでしょう。家計管理の達人さんは後払いのクレジットカードでもよいですが、1ヶ月前後決済まで時間がずれると管理が複雑になります。現金や前払いのプリペイドカード、即時払いのデビットカードなどを活用させるのも手です。
また、積み重なると大きな交通費からも我が家は捻出をしました。ウーバーなどの配車サービスを利用していましたが、乗り合いの配車サービスと公共交通機関に変えたところ月数万円節約できました。こだわりが少ない支出はシェアリングサービスを活用させると節約できる余地があります。
このように、大きなところからガンガンと無駄を見直していきます。できれば支出口座は1つにまとめるほうが全体の支出額が把握しやすくなります。
ステップ3:余裕が出てから自動積立を
こうして家計に余裕ができてきたら自動積立などを利用して別口座にどけて貯金額を増やしていくとよいでしょう。家計を整理してから天引きをしないと、せっかく積み立ててもお金が足りなくなると崩してしまう繰り返しになります。
3.仲間を巻き込んで貯める
最後に節約と貯金を継続的に達成させるには家族などの仲間を巻き込むことが重要です。家族でなくとも、友達や同じ貯金をしようとしている仲間をSNSで探すのも一つでしょう。つらいときも一人ではなくて支え合ってくれる仲間がいると乗り越えられる可能性が高くなります。また、誰かに宣言をするとモチベーションも高くなります。
実は家族がハッキングとスパム被害に会ったのですが、家族カードの明細を隈なくチェックされると無駄遣いもいくばくかは発見されるので恥ずかしくなりました。こうした監視の目を時に入れることは大切だと感じました。
私自身もこの2年間は日本に一時帰国もできずにずっと海外で暮らしてきました。規制が厳しい時期もあって、自分自身のご機嫌を取るために消費をするということは一番簡単な方法でした。もちろん、買い物をすることによって、気持ちの落ち込みが抑えられたり良い効果もありました。ですが、来年は今後の目標のためにも浪費はセーブしようと決めています。
今年もお世話になりありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
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