2週間の「禁酒」で得られる、驚きの3つのメリット

隔離、自宅学習、経済的なストレスなど、昨今の世界には心身を疲弊させる要素が多い。その苦難に耐える過程で、自然とアルコールの摂取量が増えた人も多いはず。誰にでも悪習慣はあるけれど、それを絶つのは身に付けるより難しい。【写真】これできっとやめたくなる!「禁酒」をするべき理由5現役の栄養士で運動生理学者のケイト・セイヴは、ミール宅配プログラム『Be Fit Food』の設立者でCEO。彼女の体重激減プログラムは、“悪習慣の科学”に基づいている。そのケイトによると、2週間のアルコール・デトックス(禁酒)には主に3つの利点があるそう。今回はオーストラリア版ウィメンズヘルスより、禁酒の効果についてご紹介。

 2週間の「禁酒」で得られる、驚きの3つのメリット

禁酒の効果1.増えた体重が減る

アルコールは何の栄養も含まない“エンプティ・カロリー”であるばかりか、食欲の増進を引き起こす。言われてみれば確かにそう。すきっ腹に酒は良くないと言って先に食べ、飲み始めてからも、おつまみがあるからと言って食べるのが私たち。飲んだあとはあとでアルコールを吸収するために超油っこい物を食べ、翌日の二日酔いを悪化させる人もいる。肝臓が毒素を処理することや、そのプロセスをアルコールが阻害することは広く知られているけれど、肝臓が脂質、糖質、タンパク質の代謝においても重要な役割を果たすことは、あまり認知されていない。過剰なアルコールが肝臓にダメージを与えると、脂質と糖質を代謝・蓄積する体の仕組みに支障が出て、体重が減りにくくなる。アルコールによって肝臓は、食事から摂取するカロリーを血中で燃やせなくなり、血中アルコール量が0.00BACに戻るまで、そのカロリーを体脂肪などの形で体内に蓄える。これは、アルコールを優先的に燃やすことで、アルコールの“中毒”作用から私たちを守ろうとする体の仕組み。でも、飲む前だけでなく、飲んでいるときも、飲んだあとも食べていれば、体脂肪率がジリジリと高くなるのは当たり前。

禁酒の効果2.ぐっすり眠れるようになる

アルコールが睡眠に与える影響は何十年も研究されてきたけれど、解明されるべき謎は、いまもまだ多くある。体は睡眠中に回復するので、質の高い睡眠は、免疫力の強化をはじめ、体に多くのメリットをもたらす。アルコール・デトックスの開始直後は、寝付きにくくなるかもしれない。でも、これは一時的なもの。アルコールで入眠が早くなることはあるけれど、そのあとの睡眠の質が下がるので、真夜中に目が覚めて翌日グッタリというケースも多い。だから最初の数日で諦めないで。4~5日経てば、活力レベルが一気に上がる。