オートミールのダイエットでやせる理由を徹底解説! 次の食事にも効くセカンドミール効果とは?[医師 監修]

オートミールのダイエットでやせる理由を徹底解説!

 オートミールのダイエットでやせる理由を徹底解説! 次の食事にも効くセカンドミール効果とは?[医師 監修]

コロナ禍による運動不足で、うっかりぽっちゃり体型になってしまった人も多いのではないでしょうか? そんなときの救世主・オートミールをご紹介します。注目の“やせるメカニズム”の説明とともに、オートミールを使ったスープがいかにダイエットに適しているかを解説!

やせるのは理由がある! オートミールのスープが役立つワケ

体にいい食材であることは保証付きのオートミール。スープにするとダイエットに役立つのは、4つの大きな理由があります。<その1:たっぷりの食物繊維が一皿で>ダイエット効果が上がる最大の理由は食物繊維の多さです。ポイントは3つ。1つめは、人のエネルギー源にはならないけれど、腸内の善玉菌には消化できるので、食物繊維をモリモリ食べた菌が活躍。腸内環境が整い、ムダなものはスピーディーに排出してくれるため。2つめは小腸内で糖を包み込み、吸収を緩やかにするので、余ると脂肪になる血液中の糖が急激に増えるのを防ぐため。3つめは消化のために分泌される胆汁もからめ取り、便として排出してしまうため、新しい胆汁を作ろうとして摂取したコレステロールが使われるから。このため、脂質代謝異常にも効果的なのです。<その2:血糖値が安定すると太らない>食物繊維のおかげで血糖値が上がらないだけでなく、オートミールが主食代わりの役割を果たすため、結果として食事で摂る糖質の量が少なくなるのもメリットです。摂りすぎた糖を吸収させないだけでなく、白米や小麦粉の代わりになる満足感があるので、食事全体の糖質摂取量が少なくなります。炭水化物にも種類があり、血糖値を上げやすい食材とそうでもない食材があります。これをGIと呼ぶ値で示し、高GI値の食品ほど血糖値が急激に上がります。その代表が白米や小麦粉といった白い炭水化物です。オートミールは低糖質で低GIなのに、ご飯や麺の代わりになり、満足感があるので、血糖値の急上昇を防いで、食べたものが体脂肪になりにくい、つまり太りにくいというわけです。<その3:絶対的な腹持ち効果>食事制限でつらいのは、食べる量を減らしてしまうと、満足できないだけでなく、すぐにおなかがすいてしまうこと。空腹を感じても食べちゃダメという制約に挫折して、ある日どか食いして失敗!という人も多いのでは。オートミールの一番の魅力は腹持ちのよさです。1食分30gを300mL程度の水分で作るオートミールスープなら、次の食事まで、おなかがすいてつらいと感じることはないはず。朝食にオートミールスープを食べたら、気づいたときには昼食の時間を過ぎていた……ということも。がまんしなくていい一番の要因はこの腹持ちのよさなんです。さらに、空腹で血糖値が下がりすぎるのを抑えるので、血糖値の上下変動を小さくできます。<その4 :代謝がぐんぐん上がる>オートミールの魅力は、エネルギー代謝のいい体になれること。その理由の一つはたんぱく質。筋肉や内臓、血管など、私たちの体はほとんどがたんぱく質を基盤に作られています。特に、筋肉はエネルギー消費の大きな部位。たんぱく質をしっかり摂れば、筋肉も増えます。すると、基礎代謝が上がり、燃焼系の体になれるのです。さらに、実は食物繊維で胆汁が排泄されると新しい胆汁が作られると書きましたが、胆汁の成分である胆汁酸は、血液で脂肪細胞に運ばれ、脂肪の燃焼を助けるともいわれています。このため、胆汁を再利用せずに、どんどん排出すると、新しい胆汁が脂肪燃焼を助けることが研究でわかっています。スープで内臓が温まると、血流が上がり、細胞に酸素が届けられるのも燃焼を助ける一因です。