「どう食べるか」を意識するだけで変わるこれだけのこと【格闘家・松田干城が伝授!サイエンス・ヘルスケアの極意】

松田干城 Tateki Matsuda現役プロ総合格闘家株式会社スポーツゲインUSA・Boston支社長現役プロ格闘家の傍、パーソナルトレーナー、ヘルスコンサルタント、ビジネスコーディネーターとしてボストンを拠点に活動中。ヘルス&ウェルネス分野(BtoB・BtoC)の事業、物販、日本と海外のコンテンツ輸出入を展開中。Biohacker Center(フィンランド)とパートナーシップ契約締結後、バイオハッカーセンタージャパンを設立。代表として健康やウェルビーイングを手に入れるためのバイオハッキング(QOLを高めるために行う行為全般)を日本へ普及させるため目下活動中。元UFCファイター/応用栄養学修士課程修了 Northeastern University/スポーツ科学学士号 Salem State University /Functional Movement Systems公認トレーナー/StrongFirst公認SFG1ケトルベルインストラクター/バイオハッカーセンターJapan代表(本部フィンランド公式パートナー)/レッドボックスジャパン(女性の働きやすい環境支援、生理の貧困を無くす活動)アンバサダー

食事は“どう食べるか”を重視するべき

規則正しい生活、適度な運動、そして理想的な栄養バランスが健康を維持する秘訣であるのは言わずもがなです。しかし、多忙なビジネスパーソンにとって、規則正しいサイクルを守ることや、運動の時間を確保することは難しいもの。ならばせめて、毎日の食事くらいには気を配りたいところです。ただ能動的に食べたいものを食べるのではなく、栄養面などを工夫して、少しでも健康的な食生活を送りたいと考えている人は多いのではないでしょうか。そこで私がアスリートとしてこれまで研究を重ねてきた、スポーツ科学の知識が役に立ちます。食事や栄養を取り巻く分野は、日進月歩で研究が進んでいます。最新の情報を元にまず皆さんに意識してほしいのは、食事とは“何を食べるか”よりも、“どう食べるか”が重要であるということです。単に栄養価の高い食材を求めるだけなら、手元のスマホで検索すれば誰でも簡単に知識を手にすることができるでしょう。しかし、どんなに体にいい食材であっても、不健康な食べ方をすればかえってマイナスに働いてしまいます。その最たる例が「ながら食べ」です。最新の研究によると、たとえばスマホやテレビを見ながら食事をすると、食事だけに専念している場合と比べ、カロリーの過剰摂取が起こりやすいことがわかっています。つまり、無自覚に食べすぎてしまうわけですね。最近ではマインドフルイーティング(丁寧に食べる)という言葉も聞かれるようになりましたが、一口ごと食事に全集中することには、実はさまざまなプラスの作用があります。食材をよく噛むことで腸内の善玉菌が増えたり、脳内の報酬系が活性化されて満足感が高まったり、多くの効能が科学的に認められているのです。人はどれだけ多忙な時期でも食事だけは摂るのですから、こうした知識を押さえておくだけで、高いダイエット効果が得られるでしょう。仮に1日しっかり3食摂る人であれば、1週間で21回、1カ月で80回以上の積み重ねになるのですから。

 「どう食べるか」を意識するだけで変わるこれだけのこと【格闘家・松田干城が伝授!サイエンス・ヘルスケアの極意】