【サラリーマン投資家が教える】株式投資に効く意外なコトとは?

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 【サラリーマン投資家が教える】株式投資に効く意外なコトとは?

妻の浮気が原因で離婚。突如、5歳の息子との父子家庭になった。手元に残された全財産は90万円。残業代ゼロ・年収400万円で、カツカツの生活だった。ギリギリの節約生活で、4年で1000万円を貯め、本格的に株式投資を開始。紆余曲折を経ながらも某企業の大株主になるなど、資産2億円以上を築いた。その投資術を初公開『どん底サラリーマンが株式投資で2億円』。● 筋トレは株式投資にプラス 自分はいま2ヵ所のフィットネスジムの会員になっている。そのコストは年間25万円だが、これはカラダへの投資。現在、最優先している投資先だ。 筋肉量は加齢によって減るが、散歩くらいの軽い運動では筋肉量が落ちるスピードを若干遅らせるほどの効果しかない。経済力があっても、肉体が衰えては人生を楽しめない。筋肉を鍛えて健康を維持するためのトレーニングは欠かせないと思っている。 “カラダへの投資”は、リタイア後も変わらず続けるだろう。筋肉が減りすぎて活発に動けなくなると、残りの人生でできることが限られてくる。行きたいところに行き、やりたいことをやるためにも、少なくとも60歳までは筋肉を貯める“貯筋”をするため、ジム通いを続けたい。 メインのジムは会社の近くにある。平日朝と夕方のプログラムに参加しており、ほぼ毎回VR(仮想現実)技術を駆使したハードな自転車トレーニングをしている。 ジムでの早朝プログラムに参加するため、毎朝5時55分に起床。そのおかげで、生活リズムが規則正しく早寝早起きになった。夕方は、定時で切り上げてジムに行くと部署内に宣言している。 ジムに通う時間をあらかじめ決めると、仕事を効率的に片づける意識が高まった。時間の無駄がなくなり、朝から夕方までのスケジュールにほぼ「空白」がなくなった。そうしたスケジュールは会社の「アウトルック」のカレンダーで公開しているので、時間外に会議の招集などがされないというメリットも感じている。 エラそうに語ってしまったが、ジム通いを始めたのは5年前のことだ。それには次のような事情があった。 2014年にアメリカでM&A関係のプロジェクトに参加している最中、実は「狭心症」を発症した。当時は体重90kg、体脂肪率26%という完全なアメリカンサイズ。それにビッグサイズのハンバーガーやピザといった脂っこい食事、一瞬も気が抜けない海外プロジェクトの心労などが積み重なって倒れてしまい、現地で入院して緊急の心臓手術を受けたのだ。 倒れる寸前は1人で満足に歩けなくなり、担当医いわく「いつ心臓が止まっても、おかしくない状態」だったそうだ。心臓と血管の負担を減らして再発を避けるため、医師から減量を厳命され、退院後に食事制限とジム通いをスタートさせた。 ジム通いを始めてから、体重や体脂肪だけではなく、血糖値、血圧、悪玉コレステロール値、中性脂肪値といった血液検査の数値が、ほぼ健康体の数値になった。それまでは、あらゆる数値が赤信号状態だったので、我ながら見事にV字回復できた。 それから5年が経ち、現在は体重74kg、体脂肪率11.7%。身長183cmなので、ちょっとした細マッチョ体型になっている。始めは単なる減量狙いだったのだが、続けているうちに肉体改造の面白さに目覚めてきた。50代半ばなので、さすがに若者やボディビルダーのように筋肉ムキムキになってはいないけれど、「InBody」という体組成計で測ると、体内年齢を示す内臓脂肪レベルは10代と同レベルを維持している。 科学的根拠はないが、トレーニングは仕事や投資活動にもポジティブな影響を与えると思っている。実際、米国勤務で太っていた時期は、何もかもダメになっていくネガティブな気分だった。その後、ジムでカラダが毎日変わることを実感しているうち、「自分もやればできる!」という自信がついた。その自信は投資にもポジティブに作用している気がするのだ。 キツい負荷に耐えるトレーニングは、自分との戦い。そんなトレーニングを続けていると、カラダだけではなくメンタルまでタフになるようだ。すると、ちょっとやそっとの株価の下落でメンタルをやられなくなり、下落局面になっても平然とホールドを続けられる。 「最近太ってきた」という息子も、自分のすすめもあって筋トレを始めた。それが息子の投資家人生に、プラスに働くことを切に祈っている。

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