「スマートホーム」関連のニュースや情報を耳にすることが増えている。IoTやAIといったテクノロジーで“生活がより快適になる”というイメージはあるが、具体的にどんなシーンで、どんなことができるようになるのだろうか?
今回は家族とのコミュニケーションを増やし、健康維持にも役立つなど、“快適になる”だけではない、生活の質を向上させる最新のスマートホームを紹介していこう。
スマートホームはスマホや家電、専用のデバイスと連携して、生活のなかで感じているちょっとした不便や「こうなればいいな」を実現する、暮らしに寄り添ったテクノロジーだ。では、どんなシーンで、どんな人の役に立ち、導入するにはどうすればいいのか。auのスマートホームサービス「au HOME」を例に紹介してみたい。
①忙しい朝あるある。「あれ、鍵かけたっけ?」
忙しい朝に限ってありがちなのが、家を出てから「ドアの鍵をかけたかどうか不安になる」問題。通勤時はもちろん、出張や旅行といった簡単に引き返せないような状況の折……誰でも一度や二度、頭を抱えた経験があるはず。
そんなときに活躍するのが、スマートフォンでドアの解錠・施錠が管理できる「スマートロック」だ。スマートフォンで解錠しているのか、施錠したのかを出先でチェックし、万が一閉め忘れていた際は、スマホから自宅のドアの施錠もできる。
スマートロックはスマートホーム初心者にはメリットを感じやすいサービスのひとつなので、まずはここからはじめてみるのもいいだろう。
■こんなときも
「鍵を会社に置いてきちゃった!」
ひとり暮らしで鍵をどこかに置いてきたり、紛失してしまった場合、家に入れないという惨事になりかねない。スマートロックと併用していれば、鍵がなくてもスマホで解錠できる。
「子どもが鍵をなくして家に入れない!」
仕事中、子どもから「鍵を紛失してしまって家に入れない!」の連絡が……。そんなときは、会社や外出先からスマホを操作して解錠すればOK!
【必要なものは?】一般家庭で多く使われているサムターン式(ドアの内側の指でつまんで回転させ施錠解錠をする部品)のドアにスマートロックデバイスを取り付ける。
写真はau HOMEの「スマートロック」(6月以降発売予定) au HOMEのスマートロックはネジ止めでしっかりと固定できるため落下などの心配が無いドライバー一本あれば、自分でも取り付けられる。ドアを傷付けることなく設置できるので、賃貸住宅でも問題なし。スマホだけでなく既設の金属鍵も引き続き使用可能なので、鍵も持っていればさらに安心だ。
②料理中でも家電の操作ができると効率的なのに……
夕飯の準備で忙しい最中、「ママ、お部屋が暑い!」「ママ、テレビつけて」と子どもたちからリクエストの嵐。リモコンを探して、炊事中の手を拭いてリモコン操作……これが意外に大変。
スマートホームなら、スマートスピーカーと連動して、さまざまな家電を「音声」でコントロールできる。夕飯の支度時など「手が離せない」タイミングでも、声だけで“家事のマルチタスク”ができて効率的だ。
■こんなときも
「帰宅して部屋が快適な温度だったら幸せなのに……」
エアコン、照明といった自宅の家電が外出先からスマホでコントロールできたり、帰宅のタイミングでエアコンや玄関の照明などを自動設定でONにすることができる。
【必要なものは?】家電のコントロールに必要なものは、スマホからエアコンやテレビ、照明などといった家電を操作できる「スマートリモコン」。家電は、赤外線リモコンで操作できるエアコンや照明であれば既に自宅にあるものでOK。au HOMEのスマートリモコン「赤外線リモコン01」では、スマートスピーカーのGoogle Homeと連携させることで、家電を音声でも操作することが可能になる。
写真はau HOMEのスマートリモコン「赤外線リモコン01」③いつでも気軽に家族とコミュニケーションを取りたい
共働き家族の場合、小学生の子どもがきちんと学校から帰ってきているのかを確認できれば安心だ。
そんなときには「スマートボタン」がおすすめ。ボタンにいろいろな役割を持たせることができるデバイスで、たとえば子どもが帰宅後にボタンを押せば会社にいる親のスマホに通知され、子どもが帰宅したことがわかる。
■こんなときも
「離れて暮らす親を適度に見守りたい」
遠方にひとり暮らしの親がいる場合、毎日電話せずともお互いに負担にならない適度なコミュニケーションで元気なことを確認したい。スマートボタンのほか、各種センサーを利用することでやさしく「みまもり」ができる。
【必要なものは?】au HOMEでは、ワンタッチでスマホのアプリに通知ができる「かんたんボタン」が商品化されている。3つのボタンによって、スマホへの通知だけではなく、家電のオンオフなどの割り当ても設定が可能。ボタン自体が大きく視認性も高いので、子どもから高齢者まで「みまもりデバイス」として使いやすい。
写真はau HOMEの「かんたんボタン01」「開閉センサー」は、トイレや居間のドアに簡単に設置できるセンサー型デバイス。ドアが開閉されたことがスマホに通知されるので、たとえば離れて暮らす親の寝室に設置しておけば、朝、起きたことを確認できる。
ほかに部屋の中での人やペットの「動き」を感知する「モーションセンサー」や、温度や湿度、照度などもわかるものもある。
写真はau HOMEの「開閉センサー02」。取り付けも業者ではなく自分で簡単にできる写真はau HOMEの「モーションセンサー01」④普段の生活のなかで健康を手に入れたい
そこで生活するだけで、意識しなくても家族の健康が維持できるような家があれば、こんなにいいことはない。最新のスマートホームでは、「便利」や「安心」だけではなく、健康を管理し、生活そのものの質を上げるためのデバイスも登場している。
たとえばKDDIでは、専用のデバイスで計測した睡眠データを元に、専用のアプリで睡眠状態(睡眠時間、睡眠スコア、睡眠の深さ等)を確認し、さらにオプションで睡眠の質を改善するためのアドバイスするサービスもスタート。今夏には照明や寝室のカーテンと連動し、起床時間に寝室を明るくしてくれるというサービスも開始予定。スマートホームのなかでも、とくに「健康」分野は今後大きく発展していくことになりそうだ。
【必要なものは?】薄型のセンサー「睡眠センサー 01」をマットレスや寝具の下に設置して、睡眠をモニタリング。専用アプリ「Real Sleep」と連動することで、分析結果をスマホで確認したり、分析結果に応じたアドバイスを受けられる。
au HOMEの「睡眠センサー」と設置例さまざまな専用デバイスをスマホやスマートスピーカーからコントロールすることができるスマートホーム。
スマホやスマートスピーカーとau HOMEデバイスは直接、通信することができないため、無線通信アダプタ(A)(ゲートウェイ)がそのあいだに立ってデータをサーバーに送信することで、スマホと通信が可能となる。無線通信アダプタ(A)は、スマホやスマートスピーカーとはWi-Fi通信で、各デバイスとは専用の通信規格でデータをやりとりする。
多くのデバイスは、設置場所を選ばなくて済むように、電地駆動タイプになっており、その電地の消耗をできるかぎり減らすために、低電力で長時間運用できる専用の通信規格を利用しているのだ。
写真はau HOMEの無線通信アダプタ(A)「au HOME」では、利用シーンに合わせて選べるセットプランや、専門スタッフが自宅に訪問して設置をしてくれる「訪問設置サポート」など、スマートホーム初心者でも安心してスタートができる。
上で紹介したもののほかにも、暮らしがより便利に、豊かになるデバイスが揃っているので、自宅や離れて暮らす親の家への導入を検討している人は、まずは相談してみてほしい。
家族構成やライフステージによって、便利に感じるものはそれぞれだが、IoTやAI、あるいは5Gといった将来の通信技術がより多くの人たちの生活に、これまで想像もできなかったような変化をもたらしてくれそうだ。この機会に“はじめてのスマートホーム”を検討してみてはいかがだろう?