(2014/11/13 15:19)
ソニー・ネットワークエンタテインメントインターナショナルとソニー・コンピュータエンタテインメントは13日、PlayStation 4、プレイステーション 3で利用できる、クラウドベースのテレビサービス「プレイステーション ヴュー」(PS Vue)を発表。11月中にニューヨークでβサービスを開始し、シカゴ、フィラデルフィア、ロサンゼルスの4都市へ順次展開。その他のソニー製品や、iPadなどのソニー以外の製品にも展開。2015年3月末までに商用サービスを開始する。対応する米国の放送局は後述する。
「プレイステーション ヴュー」(PS Vue)のロゴマーククラウド環境を活用することで、テレビ番組の「ライブ放送」、「オンデマンド」、「キャッチアップテレビ」という大きく3つのサービスが利用できる。ライブ放送は、現在放送されているテレビを、ケーブルテレビや衛星放送を使わず、ネットワーク経由で視聴するもの。
ライブ放送の視聴イメージオンデマンドコンテンツも用意しており、「Search」機能で人気の番組を表示するほか、「Explorer」では、ライブ放送とオンデマンドの各種コンテンツから、種別、ジャンル、レーティング、人気度、時間の長さといった条件で検索内容を絞り込める。ユーザーの視聴傾向や、トレンドに合わせたオススメコンテンツの提示機能も備えている。
「Explorer」画面「キャッチアップテレビ」は、事前の録画予約をしなくても、直近3日間に放送された全てのテレビ番組のコンテンツを遡って視聴できる機能。
お気に入りの番組を登録すると、今後放送される番組が自動的に録画され、録画後28日間視聴することもできる。「番組録画のための記録媒体の容量不足や、録画したい番組の時間が重なることによる番組の撮り逃しといった煩わしさがない」という。
お気に入りの番組を登録すると、今後放送される番組が自動的に録画され、録画後28日間視聴できる当初はPS4/PS3向けに提供し、直観的なUIを採用。プレイステーションプラットフォームとコントローラが利用できる。
サービス料金
料金は「サービスの本格的な開始に合わせて案内する」としているが、「サブスクリプション形式のテレビサービスに視聴者が支払っている費用に対するこれまでの考え方とは異なる」とする。
具体的には、利用する全てのユーザーに、「公平かつ魅力的なサービスを提供するため、追加手数料などが発生しない透明性の高い価格設定」を予定。1カ月単位の契約で利用でき、解約時には違約金や煩雑な手続きは不要。PS4やPS3を所有しているユーザーがサービスを利用する場合、機器の設置費用やレンタル料金なども不要という。
米国でβサービスを開始
11月中にニューヨークでβサービスを開始。順次、シカゴ、フィラデルフィア、ロサンゼルスの4都市に住んでいる、PS4、PS3のユーザーから、限定してサービスへと招待する。プレイステーション以外の機器や、iPadなどのソニー製品以外の機器でも利用できるようにする予定で、2015年3月末までに商用サービスを開始するとしている。
ソニーのグループ役員でネットワークエンタテインメント担当のアンドリュー・ハウス氏は、「PS Vueで、ユーザーの皆様が日々お楽しみいただいているテレビの視聴体験がより充実する。PS Vueを通じ、ユーザーの皆様は視聴したい番組をより多く、そしてストレスなくお楽しみいただけることで、従来のテレビ視聴体験に新しい風を吹き込む」とコメントしている。
対応する放送局(今後も増加予定)
米国で対応する放送局はCBS、Discovery Communications、Fox 、NBCUniversal、Scripps Networks Interactive、Viacom。詳細は以下の通り。
(山崎健太郎)