完全な没入感を得るための「XXLスクリーン」
ルノーは運転支援システムの近代化に合わせ、運転中の快適性をより高めるために、これまでになかった電子アーキテクチャ「OpenRスクリーン」を開発し、新型メガーヌ E-TECH エレクトリックに初めて搭載した。
センターコンソールにある縦型12インチスクリーンと、ステアリングの後ろのダッシュボードにある横長の12.3インチスクリーンがL字型に組み合わされ、2つのスクリーンを合わせると774cm2もの面積となり、特別な没入感を味わうことが可能に。マーク氏は「ドライバーにとって見やすく、操作しやすいベストポジションにあり、道路から目を離すことなくマルチメディア機能をフルに活用できます」と語る。
L字型の大型ディスプレイを開発この大型スクリーンを実現できたのは、EV(電気自動車)用の新型プラットフォーム「CMF-EV」のおかげで、エアコンユニットをモータールームに移動させることで、コックピットのスペースを確保することができるようになり、センターコンソールが縮小でき、大型スクリーンを配置することが可能になったという。
また、ギアスティックとマルチセンス・インターフェースをステアリングに移設し、人間工学を改善するとともに、運転席と助手席の間のセンターコンソールにも広いスペースを確保することができたとしている。
センターコンソールにもさらなるスペースを確保できたという多くの自動車メーカーがあらゆるものをスクリーンに移行しているがマーク氏は「ボタン類は中央のスクリーンの下に配置しました。そうすることで、エアコンの設定など重要なものは、依然として『フィジカル』なインターフェースで操作できるのです。このクロームメッキのボタンは、コックピットの中で自然な位置にあります。そして、前世代のクルマにありがちな、コンソールの下にある『あまり使われないボタン』の存在を避けることができたのです」と解説する。
OpenRスクリーンは、最新のスマホと同じく、衝撃に強くて傷がつきにくく、寿命は推定15年というアルミノシリケートベースのコンチネンタル製強化ガラスを採用。HD267ppi(pixels per inch)の解像度により、鮮明な画像表示が可能という。
また、ダッシュボードのスクリーンには反射防止コーティングを施しつつ、先進のマイクロブラインド技術(パソコンのプライバシースクリーンに使われている技術)も採用し、通常メーターに付いている太陽光を遮るバイザーを不要とし、よりスマートなインテリアデザインを実現。マーク氏は「画面の明るさも屋外の明るさに合わせて自動的に変化するので、見やすく、ドライバーも疲れない」と述べている。
先進のマイクロブラインド技術による反射防止コーティングにより、新型メガーヌE-TECHエレクトリックは日よけのメーターバイザーを装備していないスマートフォンと同様、Android OS上で動作するOpenR Linkシステム