日本電気株式会社(以下、NEC)は本日、医療のDXを支援する新しいクラウドサービス事業の展開を、2021年11月より順次提供開始することを発表した。
具体的には、政府のガイドラインに準拠したクラウド環境により、医療機関を支援するサービスと電子カルテシステムを接続することができる「MegaOak Cloud Gateway」の提供を行う。
さらに、「MegaOak Cloud Gateway」を通じたサービスとして、医療機関・患者・家族間にてオンラインでコミュニケーションが取れる「MegaOak Telehealth」、院外からの問診情報入力を可能にする「MegaOak Template for 問診」、音声認識を活用し医療機関での事務業務の効率化を実現する「MegaOak Voice Assist」の3種を提供する。
新サービスの概要
「MegaOak Cloud Gateway」
医療情報を取り扱う事業者が準拠すべき医療情報の保護に関するガイドラインである、3省2ガイドラインに準拠したクラウド環境と、接続における認証などのセキュリティ環境下において、NECや他社のクラウドサービスの利用が可能。また、標準的データ連携にも対応しており、医療機関における将来的な医療データ利活用への取り組みにも応用することができる。
「MegaOak Telehealth」
ビデオ通話によるオンライン診療機能とコミュニケーションが行えるサービス。また、医療機関の電子カルテシステムの外部接続も可能で、クリニックから地域中核病院への紹介時には直接オンラインでの予約や、リハビリ施設や介護施設などの転院先医療機関との転院調整や退院後のフォローなどを行うことができる。
「MegaOak Template for 問診」
問診票記入を患者自身のスマートフォンや院内で用意したタブレット端末等を使用し、院内外から問診情報を入力可能とするサービス。設問内容は設計することができ、患者の回答内容によって次に表示される設問が変わる仕組みだ。また、病院共通設問については院内で共有されるため、別の診療科において再度入力の手間を無くすことが可能。
「MegaOak Voice Assist」
看護師の発話内容をテキストに変換することのできる、医療に関する専門用語に対応した音声認識エンジンを搭載しており、電子カルテシステムへの転記を行うサービス。
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