三菱地所とMONET、丸の内エリアでMaasの実証実験「オンデマンド通勤シャトル」説明会

 三菱地所とMONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)は2月25日、東京・丸の内エリアに勤務するビジネスパーソンやワーキングパパ・ママを対象にした実証実験「オンデマンド通勤シャトル」の説明会を開催。両社は、この実証実験を皮切りに、将来的なMaaS(Mobility as a Service)の実現に向けて検討を進めていくという。

 2月26日~3月22日に実施する実証実験では、利用者がスマートフォンのアプリケーションで選択した場所から勤務地付近まで送迎するサービスが提供される。

 では、車内をオフィススペースとして利用できるようにWi-Fiサービスの提供や膝上テーブルなどを設置。ワーキングパパ・ママ向け実証実験では、保育施設の利用者が子供と快適に通勤できる空間を提供する。また、車内で軽食などを販売するなど、車内空間を活用した新たなサービスの可能性についても検証を進めていく。

三菱地所とMONET、丸の内エリアでMaasの実証実験「オンデマンド通勤シャトル」説明会

 実証実験を主催するMONETは、トヨタ自動車とソフトバンクの共同出資会社。今回の実証実験で三菱地所とMONETは、クルマの車内空間を有効活用することで、これまでの移動時間を働く時間や家族と快適に過ごす時間に変えるとともに、車内での物品販売など新たなモビリティサービスの検証を進めていくという。

 記者説明会では、三菱地所 経営企画部 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進室 和田泰秀氏、MONET Technologies 事業推進部 佐久間早苗氏が登壇して実証実験の狙いなどを説明した。

三菱地所株式会社 経営企画部 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進室 和田泰秀氏

 三菱地所の和田氏は「本実証では、モネ・テクノロジーズさまと都市部における新たなモビリティサービスの実現に向けてご一緒させていただき、主に働き方に焦点を当てて移動時間にとらわれないサービスの実現がありえるのかを検証するべく実証を行なっていきます。三菱地所グループ全体では商業施設や空港があり、こうしたモビリティサービスを活用できる場面が多々あると感じております。本実証を皮切りに、こういった新しいモビリティサービスがわれわれグループにとっても新しいビジネスにするべく検討を進めていきたいです」と話した。

MONET Technologies株式会社 事業推進部 佐久間早苗氏

 MONET Technologiesの事業推進部 佐久間早苗氏からは、今回の実証実験の概要が説明された。