新世代OLEDパネルのLG最上位4Kテレビ「G1」。ゲーミング機能もはや敵無し!

読者のほとんどは承知と思うが、現在「有機ELテレビ」として販売されている薄型テレビのほぼ全てが、LGディスプレイ製の有機ELパネルを採用している。これはLGが、同国のサムスンや、日本メーカー勢と展開した“有機ELパネル開発競争”に勝利したことに起因するものだ。

技術的な視点で見れば、最初はLG方式が最もリスクを避けた、ある意味「守りの開発技術」だったわけだが、最後にゴールしたのはLGだった(開発顛末については、「第262回:プラズマ盛衰から有機EL戦乱まで~2010年代のテレビ技術を振り返る」を参照願いたい)。

新世代OLEDパネルのLG最上位4Kテレビ「G1」。ゲーミング機能もはや敵無し!

そんな“有機ELの覇者”となったLGが、有機ELテレビの2021年モデルを投入してきた。しかも、弱点とされてきた発色性能を改善した新世代パネル「OLED evo」を引っさげて、だ。

冒頭で「世界の有機ELテレビはLGディスプレイ製有機ELパネルを活用している」と書いたが、最新世代の有機ELパネルはまず先に、LGの有機ELテレビに採用されている。これは自社グループ開発の強みなわけで、日本メーカー勢からこの新型有機ELパネルを使ったモデルが発売されるのは、おそらく来年以降になるだろう。

今回は、「採れたての新型有機ELパネルの性能やいかに?」という視点で、LGエレクトロニクス・ジャパンの最上位4K有機ELテレビ「OLED55G1PJA」(35万円前後)を検証していきたい。

記事目次

・上から下まで厚さ23mmの薄型設計。スピーカー性能も良好 ・全4系統のHDMI端子がHDMI2.1対応 ・ゲーム関連機能への力の入れようがパない! 入力遅延さらに短縮 ・自然言語操作機能が進化。でも西川善司を認識しない…涙 ・画質チェック~昨年モデルから色深度の拡大を実感! ・総括~ゲームファン向けの機能充実が凄かった