【開催報告】AWS Supportの事例Webinarを実施しました

はじめに

2021年11月25日にAWS Supportの事例Webinarを実施しました。本イベントではAWS Supportの最上位プランであるEnterprise Supportをご利用中のお客様3社から、Enterprise Supportを導入した背景や効果を発表していただきました。100名を超える参加者からは、各社がミッションクリティカルなシステムの運用にどのようにEnterprise Supportを活用しているか多数の質問が寄せられました。

セッション1:ミスミにおけるAWS Enterprise Support 活用術

株式会社ミスミグループ本社 デジタルトランスフォーメーションシステムプラットフォーム IT基盤展開室 インフラ運用保守チーム 秋元 友梨絵氏より導入事例を紹介いただきました。株式会社ミスミグループ本社では機械加工製品の販売などを行っており、2000万を超える品目を扱うECサイトは世界最大級の品揃えとなっています。基幹システムのAWSへの移行を契機にAWSの利用拡大が見込まれたため2018年5月からEnterprise Supportをご利用いただき、今では全システムの98%以上がAWSで稼働しています。Enterprise Supportを活用した取り組みの1つとしてAWS利用料の最適化をご紹介いただきました。システムの変化や増減に柔軟に対応するために、Savings Plansを1年の中で複数に分けて購入されており、結果として90%以上の適用率を維持されています。また、Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)ボリュームのタイプ変更により20%のコストを削減、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)のライフサイクルポリシー設定の見直しにより30%のコスト削減も実現されました。このようにEnterprise Supportでは定期的なレビューを通じてAWS利用料の最適化をご支援しています。その他にも、新サービス導入時のスペシャリストへの相談のアレンジ、障害発生時の密な連携、サポートCaseの品質向上にEnterprise Supportを活用されています。最後に、「自分たちでは思いつかないAWS観点でのアイデアやソリューションを提案してくれることも多く、『そんな手があったのか』と選択の幅を広げることができ、より最適なソリューションで課題を解決することができている」と締めくくっていただきました。

[プレゼンテーション:動画リンク]

セッション2:ローソンのAWSエンタープライズサポート活用事例紹介

株式会社ローソン ITソリューション本部 デジタルインフラソリューション部 マネージャー 大川 直人氏より導入事例を紹介いただきました。株式会社ローソンはコンビニエンスストア「ローソン」の他にも、エンターテイメント事業、ローソン銀行など複数の事業を展開されています。大川氏が所属するクラウドソリューションチームでは標準化されたクラウド環境を社内に提供することで、AWSのスピードや可用性を生かしつつ、強いガバナンスも実現しています。大規模な店舗向け業務システムを数年かけてAWSで構築するプロジェクトにあたり、AWSからの最大級のサポート体制を受けるために2015年からEnterprise Supportを利用されています。Enterprise Supportの1つ目の活用事例として、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)のバージョンアップ対応を紹介いただきました。バージョンアップは複数のシステムをパズルのようにスケジューリングする必要があり、株式会社ローソンにとって対応が大変なイベントです。このような事情をテクニカルアカウントマネージャー(TAM)が知っているため、アナウンスの迅速な共有や技術的な課題が発生した際のご支援をしています。2つ目の事例としてご紹介いただいた、レガシーシステムからのAWSへの移行プロジェクトでは、良かった点として、初めて使うサービスに対してAWSのスペシャリストから技術的支援を受けられることや、検証コストを抑えるための代替となるアーキテクチャの提案など、PoC全体に対する助言も受けられたことを挙げていただきました。最後に、「Enterprise SupportはAWSを利用するうえでなくてはならないサービス。今後もローソンの良き理解者、良きパートナーとしてサポートいただきたい」と総括されています。

【開催報告】AWS Supportの事例Webinarを実施しました

[プレゼンテーション:動画リンク]

セッション3:AWSとSRE-Tの密な関係(AWSサポート事例)

note株式会社 プロダクトグループ SRE チーム 加藤 和也氏より導入事例を紹介いただきました。note株式会社では、だれもが創作を楽しめるメディアプラットフォーム「note」をはじめ、「note pro」や「cakes」というサービスも提供しています。事業の急拡大に伴い、更に安定的な運用が必要になったことに加え、社内エンジニアからSREチームへの問合せが増加したことから2021年5月にEnterprise Supportに加入されました。Enterprise Supportの活用事例として、テクニカルアカウントマネージャー(TAM)が開催する月次定例会において自分たちでは見逃しがちなメンテナンス情報を、どのような点のチェックや対応が必要なのか、note株式会社の状況に応じてTAMから説明してくれるのが助かっている、とお話いただきました。AWS利用料についても社内で専門に管理しているチームがいないため、TAMによるAWS利用料分析をコストの管理や削減にご活用いただいているそうです。また、セキュリティのスペシャリストTAMが実施した「脅威検知とインシデント対応ワークショップ」もご紹介いただきました。脅威検知サービスを活用できていないのではないか、というお客様の課題に対して、ベストプラクティスの紹介に加えて、演習環境において疑似的に警告を発生させて対応するというハンズオントレーニングも実施しました。このようにEnterprise Supportではお客様の個別の課題に対してスペシャリストが支援するAWS Support Proactive Servicesも提供しています。プレゼンテーションの最後にはEnterprise Supportを更に活用するための今後の展望もご紹介いただきました。SREチームとAWSとの密な関係は構築できたため、今後は各エンジニアがサポートケースを活用することでAWSに直接相談ができるようにすることで、よりスケーラブルな体制に移行していく予定だ、とお話いただきました。

[プレゼンテーション:動画リンク]

さいごに

以前プレゼンいただいたお客様のEnterprise Supportの活用事例を以下のURLからご確認いただけます。Enterprise Supportのご検討にあわせてご利用ください。 本ブログは庄司が担当しました。

<その他のお客様事例>

クックパッド株式会社様 動画リンク

スマートニュース株式会社様 動画リンク

株式会社アカツキ様 動画リンク

株式会社ビズリーチ様 動画リンク

株式会社出前館様 動画リンク

株式会社ヌーラボ様 動画リンク

株式会社ヴァル研究所様 動画リンク