“すっ”と使える新LGテレビを見た - 画音質調整はTV任せ、ゲーム強化も

次世代有機ELパネル「LG OLED evo」を採用した65V型4Kテレビ「OLED 65G1PJA」

有機ELテレビの最上位モデル「OLED G1」シリーズは、色の再現性と明るさを向上させた次世代有機ELパネル「LG OLED evo」を採用しており、従来機種よりも画質を高めたとしています。

液晶テレビの最上位モデルには、ミニLEDバックライトと量子ドットナノセルカラーテクノロジーを組み合わせた高度な液晶パネルを搭載し、「より明るく、より深い黒を再現し、鮮やかな色の表現力も進化」したという、「LG QNED MiniLED」を用意します。

「コロナ禍で自宅にいる時間が増えたことで、在宅時間を充実させたいという人が増え、テレビが“エンタメの入口”としてこれまで以上に重宝されるようになった」と、LGエレクトロニクス・ジャパンのマーケティング統括責任者、宇佐美夕佳氏は説明します。国内のテレビ需要が高まり、テレビの画質・音質にも注目が集まっていることを受けて、LGでは画音質を強化し、使い勝手も向上させた最新テレビを市場に投入していきます。

各製品のラインナップや機能の特徴は、液晶テレビと有機ELテレビのニュース記事で紹介しているので、そちらをご参照ください。新製品の発表に合わせて開催された内覧会で、2021年の最新機種の特徴を短時間ながらチェックしてきたので、ここからは実機画面や写真と共にそれらを紹介していきます。

webOS 6.0搭載でサクサク操作、ネット動画が観やすい

LGテレビの2021年モデルは全機種で「webOS 6.0」をプラットフォームに採用。NetflixやHulu、Amazon Prime Video、DAZN、U-NEXT、YouTubeなどのネット配信動画が楽しめ、4K動画再生にも対応しており、一般的なスマートテレビと比べてアプリの起動時間を最大約半分まで高速化したとアピールしています。

“すっ”と使える新LGテレビを見た - 画音質調整はTV任せ、ゲーム強化も

映像エンジンには、人工知能を統合させて高画質を追求したAIプロセッサーを採用。数百万の映像ソースを学習したAIプロセッサーが進化し、地上波やネット動画など、あらゆるコンテンツに合わせて映像の画質を自動で調整して映し出し、音声を臨場感あるバーチャル5.1.2chサウンドに変換するといった機能も備えています。

有機ELテレビの上位モデルG1/C1シリーズは第4世代になった映像エンジン「α9 Gen4 AI Processor 4K」、8K液晶テレビのQNED99は8K用の「α9 Gen4 AI Processor 8K」を搭載。有機ELのA1シリーズおよび4K液晶のQNED90、NANO90、NANO85の各シリーズには「α7 Gen4 AI Processor 4K」を搭載しています。

有機ELテレビのG1/C1/A1シリーズと、液晶テレビのQNED99/QNED90シリーズ、NANO90/NANO85シリーズでは、室内の明るさに合わせてDolby Visionコンテンツの映像を自動で最適化する「Dolby Vision IQ」や、立体音響のDolby Atmosもサポート。映画館に足を運ばなくても、映画やライブコンサートといった対応コンテンツを高画質・高音質で楽しめます。

画音質をAIが自動で調整してくれる点はどの機種もほぼ共通ですが、AIプロセッサーのグレードによって機能に若干違いがあります。たとえば「α9」のAIサウンドプロでは音声をバーチャル5.1.2chサウンドに変換できますが、「α7」のAIサウンドではバーチャル5.1chになります。

「α9」には、文字をさらに読みやすくしたり、自然な人肌表現、映像コンテンツのシーンに合わせて自動最適化する機能などを装備。また、使用するアプリによって音量が異なる場合、各アプリやチャンネルで一貫した音声レベルを維持する「オートボリュームレベリング」にも対応するなど、より画音質や使い勝手を向上させています。

操作性に関しては、LGのテレビでおなじみの「マジックリモコン」に引き続き対応。ゲーム機のコントローラーや空中マウスのように、テレビのある方向に向けてリモコンを振るだけで画面のカーソルが自在に動き、中程にあるスクロールホイールで上下にスクロールできます。リモコン内蔵マイクで音声検索も行え、Amazon AlexaとGoogleアシスタントに対応しています。

細かいところでは、2021年モデルのリモコンは映像配信サービスのダイレクトボタンが増えており、従来のNetflixボタン、Amazon Prime Videoボタンに加えて、新たにU-NEXTボタン、Disney+ボタンが、指をパッと置きやすい中央下寄りに配置されています。

従来はこれらのボタンの場所に地デジ、BS/CS、4K/8Kボタンがありましたが、2021年モデルのリモコンでは1〜12の数字キーの直下に移動。よりネット動画へのアクセスのしやすさを高めたかたちです。