「Google Nest Hub(第2世代)」は、睡眠のトラッキングにぴったりのスマートディスプレイだった:製品レヴュー

この1年というもの、キッチンにある「Google Nest Hub Max」に頼り切っていた。この10インチのスマートディスプレイのおかげで調理中に材料を忘れてしまうことがないし、お湯が沸くまで待っている間も音楽で楽しませてもらえる。

こうしてNest Hub Maxとの時間を大いに楽しんできたので、7インチの「Google Nest Hub(第2世代)」の発売にも期待していた。これを寝室に置けば、睡眠の質を向上させてくれるのではないだろうか、と。

この小型スマートディスプレイの目玉となっている新機能は「睡眠モニター」だ。その名の通りユーザーの睡眠をカメラを使わずにモニタリングしてくれる機能で、睡眠の質を改善するためのヒントを教えてくれる。

「Google Nest Hub(第2世代)」は、睡眠のトラッキングにぴったりのスマートディスプレイだった:製品レヴュー

ウェイトブランケットに包まれながらベッドの中でリラックスすることが個人的には大好きなのだが、毎晩寝つきがいいわけではない。眠れずに何度も寝返りを打ったり、アレルギーのせいで鼻呼吸がうまくできなかったり、過去の恥ずかしい記憶が呼び起こされたりするのだ。

第2世代のGoogle Nest Hubがわが家の寝室のナイトスタンドに設置されてから1カ月以上が経ったが、睡眠の質がよくなったとは言えない。ただ、自分自身でも知らなかった睡眠時のいくつかの習慣について知ることができた。

第1世代との類似点

第2世代のNest Hubは、第1世代にできたことはすべてこなせる。例えば、映画や音楽の再生、レシピの説明、写真のスライドショー、スマートホームデヴァイスの操作、そしてGoogle 検索もだ。例年通りであれば今後1年以内にGoogle アシスタント関連のさまざまなアップデートがあるはずだが、それらを除けばさほど目新しい点はない。

見た目の違いはほとんどないが、この第2世代からカラーヴァリエーションに「ミスト(ペイルブルー)」などの新色が加わった[編註:日本ではブラックとグレーの2色のみ展開]。グーグルによると、筐体の54%がリサイクルプラスティックでできているという。これまでにグーグル製のスマートディスプレイを使ったことがある人なら、思っている通りの見た目だろう。

第1世代のNest Hub(旧称:Google Home Hub)にはカメラが搭載されていなかったが、それは第2世代でも同じだ。そこは気に入っている。ちなみに、個人的にはNest Hub Maxのヴィデオ通話機能も使ったことがない(Androidのスマートフォンに標準で入っているヴィデオ通話アプリ「Google Duo」のユーザーにとっては便利な機能かもしれないが)。Nest Hubが家の中で最もプライヴェートな場所である寝室で使われることを前提につくられたことを考えると、カメラがなくてよかったと思う。

第2世代では高感度マイクの個数が2個から3個に変わり、音声コマンドを問題なく拾ってくれるようになった。スピーカーの性能も若干よくなっている。パーティーでDJをするときにこれを使うことはないと思うが、ナイトスタンドに設置する製品としては十分すぎる音質だ。