アマゾンとヤマダ、国内初の「Fire TV」搭載テレビ 4機種を3月5日から発売

7日の発表会で協業について話すヤマダHDの山田昇会長(右)とアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長(中央がFire TV搭載テレビ)

アマゾンとヤマダ、国内初の「Fire TV」搭載テレビ 4機種を3月5日から発売

 アマゾンとヤマダホールディングス(HD)は、3月5日から国内初となる「Fire TV」を搭載したテレビ4機種(ハイビジョン液晶=32V型、4K液晶=43V/50V/55V型)を発売する。地上波や衛星放送だけでなくFire TVで視聴できるインターネット動画コンテンツも全て楽しめる。ヤマダHDが独占販売している船井電機の「FUNAI(フナイ)」ブランドのスマートTVとして展開していく。 新製品は船井電機の最新の高画質高音質テレビにFire TVを搭載し、アマゾンプライムビデオをはじめとした45万以上のコンテンツが楽しめる。スマートスピーカーの「Amazon Echo(アマゾン・エコー)」をはじめとしたスマート端末との連携ができ、人工知能(AI)音声サービス「Alexa(アレクサ)」による音声での各種操作も可能。スマートホームの中心のような存在を目指している。リモコンも「Fire TVスティック」の形状を踏襲し直感的な操作ができる。 価格は32V型が5万4780円。高精細4K液晶モデルは10万9780円(43V型、いずれも税込み)からとなる。ヤマダデンキ、ベスト電器、マツヤデンキ、IDC大塚などヤマダHDグループ店舗、ヤマダウェブコム、アマゾンのヤマダデンキストアで購入できる。 ヤマダは17年から船井電機と協業し「FUNAI」ブランドのテレビを独占販売してきている。新製品の投入で視聴スタイルが多様化するユーザーの選択肢の幅を広げる考えだ。 17日の新製品発表会の席上でヤマダHDの山田昇会長兼社長CEOは「暮らしまるごとの実現に向けて待望していた商品になる。ハードだけでは十分な価値が見いだせないので、アマゾンとの協業をさらに進めていきたい」と述べた。アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は「ヤマダHDには(約1000店舗の)販売網がある。両者の協業で新しい提案ができる」と期待を示した。

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