スマートフォンは電源をオン/オフできますが、「電源入れ放し」が基本。電源オンの状態でなければ着信を受けられず、SNSの通知も届かないからです。いわゆる待ち受け状態で放置しますが、操作していないときには「スリープ」の状態になり、消費電力は最小限に抑えられます。とはいえ、週に1回程度はたとえ短時間でも電源をオフしたほうがいいでしょう。
その理由はいくつかありますが、もっとも意味があるのは「システムソフトウェア(OS)の動作の初期化」です。Android OSとiOSいずれにせよ、OSは複数のプログラムが連携してさまざまな処理を行いますが、なんらかの原因で動作に問題が生じることがあります。OSは再起動時にそれらプログラムを読み込み直すため、電源をオフにしたことが結果的にシステムを正常な状態へと戻すことができるというわけです。
バッテリーの負担軽減も理由に挙げられます。たとえスリープのときでも、電源オンの間はシステムが稼働し続けている状態ですから、バッテリーには負荷がかかります。充電中でないかぎり、電源をオフにしている間はバッテリーに負荷がかからないため、休ませることができます。就寝前に電源をオフにすれば、特に不便は感じないことでしょう。
ただし、電源オンすることを忘れずに。iPhoneの場合、Lightningケーブルを接続(充電を開始)すると自動的に電源オンされるため、電源オンを強く意識する必要はありませんが、大半のAndroid端末はケーブルを接続しても自動的には電源オンになりません。誰からも電話がかかってこないので不思議に思っていたら電源オフだった、ということがないよう注意しましょう。