ニュース スマホやタブレット、2歳以上なら子供にプラスになる場合も

コロナ禍で親子共に増えてしまいがちなスクリーンタイム(電子機器の画面視聴)。教育用コンテンツなら問題ないのか。どんな用途なら脳の発達に役立つのか。研究で分かっていることは

幼い子供の長過ぎるスクリーン使用が発達に悪影響を及ぼす可能性が研究で示されている LEUNGCHOPAN-SHUTTERSTOCK

ニュース スマホやタブレット、2歳以上なら子供にプラスになる場合も

【ブレー・アン・マッカーサー(カルガリー大学子供発達因子研究所博士研究員)、シェリー・マディガン(同研究主任、准教授)】新型コロナウイルスのパンデミック下では、これまでの習慣が変わったり崩れたりしてしまうのも無理はない。【動画】7歳男児の口内から526本の歯!保育園や学校が休みになり、親は自宅でリモートワークを強いられ、ソーシャルディスタンスを日々心掛け、子供たちは友達と遊ぶこともままならない。だから、子供も大人もテレビやデバイス、タブレット、ビデオゲームなどのスクリーンを見る時間がいつもより増えてしまうのはうなずける。さらには、2~5歳の子供は1日1時間まで、1歳半までの乳幼児は0時間に(ただし親しい人とのビデオチャットの時間は除く)、との推奨時間をオーバーしてしまうのも仕方ないだろう。児童心理学者でありスクリーンタイムについて研究する筆者らは、前例のないこの状況下で子供のスクリーンタイムをどう管理したらいいか、と悩める親たちからよく質問を受ける。さらに彼らはこう聞いてくる。「何時間を超えたらアウトなの?」「電子機器使用が役に立つ場合もあるの?」そこで、研究結果に基づいて、幼い子供のベストな電子機器の使用法をアドバイスしよう。

質の高い教育プログラムを選ぶ

2歳以上の子供なら、スクリーンタイムがプラスになる場合もある。筆者の研究では、『セサミストリート』のように教育目的で開発されたプログラムは、子供の言語能力の発達にわずかながら役立つ可能性があることが示された。質の高いプログラムは、明確なストーリー展開と幼児の発達段階に合わせた内容で、幼児のニーズに応えるよう調整されている。しばしば物の名前を呼んだり視聴者に直接語り掛けたりすることで、新しい言葉や音を学ぶ助けになる。たとえ教育用コンテンツであっても、2歳以下の場合にはスクリーンから学ぶことはほとんどないことが研究で示唆されている。だから、2歳以下の子供は家族や友達とのビデオチャットのみに使用を限定するか、10~15分のごく短時間の一時的な使用にとどめよう。

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