「Windows 10 21H1」は何が変わったのか?アップデート内容まとめ

「Microsoft Defender Application Guard」のパフォーマンス向上

 Windows 10 Pro以上で利用可能なセキュリティ機能として「Microsoft Defender Application Guard」がある。この機能は、アプリケーションを隔離されたHyper-Vコンテナ環境で実行することでセキュリティを確保する機能だ。

Microsoft Defender Application Guard。Windows 10 Pro以上向けで、しかも標準ではオフになっている

「Windows 10 21H1」は何が変わったのか?アップデート内容まとめ

 信頼されていないWordやPowerPoint、Excelファイル、信頼されていないEdgeのサイトなどにアクセスする際に利用され、万が一、マルウェアが実行された場合でも隔離された環境で実行されることで、ホストデバイスのデータやデバイスを保護する技術となる。

 この機能を利用した場合、従来のWindows 10では、Officeファイルを開くときに1分以上の遅延が発生する問題があったが、この問題が修正され、パフォーマンスが向上した。

 また、Robocopyで400MBを超えるサイズをコピーするときのパフォーマンス、コンテナがアイドル状態であっても1GBのメモリを消費してしまう問題も修正された。ほぼバグフィックスという内容だ。

 Windows 10 Homeでは利用できないうえ、Microsoft Defender Application Guardは標準では無効になっているので、家庭ユーザーにはほとんど影響がない。