「Thunderbird 91.4.0」が公開 ~11件の脆弱性に対処するも「NSS」の問題には未対応

多数の不具合も修正

「Thunderbird」v91.4.0

「Thunderbird 91.4.0」が公開 ~11件の脆弱性に対処するも「NSS」の問題には未対応

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版v91.4.0が、12月7日(米国時間)に正式公開された。不具合とセキュリティの修正が中心のメンテナンスアップデートとなっている。

 本バージョンで修正された不具合は、以下の通り。

 脆弱性の修正は11件。深刻度の評価はMozillaの基準で2番目に高い深刻度「High」が5件、3番目に高い「Moderate」が3件、最低の「Low」が3件となっている。先日公表された「NSS」(Network Security Services)ライブラリの致命的な脆弱性(CVE-2021-43527)は「Thunderbird」に影響するとされているが、まだ修正はされていないようだ。

関連記事

「Thunderbird」や「LibreOffice」などに影響か ~Mozillaが「NSS」の致命的な脆弱性を公表

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7以降で利用可能。現在、公式サイト「thunderbird.net」からダウンロードできるほか、Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能でアップデートされる。