速度重視のデジタルガジェットといえばスマートフォン。パソコンやタブレットも速度重視ではあるものの、いまどき最先端技術が真っ先に投入されるのはスマートフォンですから、各社の最新機種を見ればスピードアップにつながる先端技術がわかる、ともいえます。そのなかのひとつが「フラッシュメモリ」。フラッシュメモリといえば、着脱可能なSD/MicroSDカードやSSDを思い浮かべますが、デジタルガジェットでは内蔵用/着脱不可のeMMCが主流です。しかし最先端を行くスマートフォンにおいてeMMCは過去のものであり、2021年現在では「UFS(Universal Flash Storage)」など代替技術に取って代わられつつあります。UFSの仕様にはいくつかのバージョンがあり、2021年現在Android端末のフラッグシップ機には「UFS 3.1」が多く採用されています。従来のUFS 2.1に比べ書き込み速度を2 - 3倍に高めた「WriteBoost」、消費電力を抑える「UFS-Deep Sleep Power Mode」などの新機能により、より高速で省エネな内蔵ストレージを実現しています。