スマホゲーム向けといってもいいGalaxy S7 edge
本機は、昨年発売された「Galaxy S6 edge」の後継機。ディスプレイサイズの拡大や、RAM容量の増強、防水・防塵対応など、数々の進化を遂げている。
まずは、本機の基本的なスペックを紹介しよう。
機種名 | Galaxy S7 edge |
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OS | Android6.0.1 |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 約151×73×7.7mm |
重量 | 約158g |
ディスプレイ | 約5.5インチ有機EL |
解像度 | 2,560×1,440(Quad HD) |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 820 MSM8996(2.2GHz 2コア+1.6GHz 2コア) |
RAM | 4GB |
ストレージ | 32GB |
防水 | IPX5/8 |
防塵 | IP6X |
バッテリー容量 | 3,600mAh |
Qualcommのモバイル向け最新プロセッサ「Snapdragon 820」や4GBのRAMというスペックは今年の各社フラッグシップモデルと同等といったところ。
前面ディスプレイだけでなく、背面も左右の淵がカーブした3Dガラスを採用したことにより、S6 edgeよりもディスプレイサイズを拡大しつつも、持ちやすさを維持している。
縦画面のゲームで4隅へのタップが要求されなければ、片手のみでの操作もじゅうぶん可能だ。
気になるゲーム用端末しての性能だが、次世代のグラフィックAPI「Vulkan」に対応。これによって、パフォーマンスの向上に加え、CPUの負荷が20%程度も軽減される。
今年の2月に開催されたMobile World Congress 2016では、Vulkanに対応したUnreal Engine4をGalaxy S7で動作させるデモがお披露目された。
実際にゲームをプレイする際に役立つ機能として注目したいのが、「ゲームランチャー」と「ゲームツール」。
これらの機能が、スマホゲームの環境にどのような影響をもたらすか解説していく。
ゲームランチャーでゲームを一括管理
ゲームランチャーは、インストールしたゲームをまとめて管理できる機能。
ゲームアプリをインストールした際、自動でゲームランチャーに格納されるので、自分でゲーム用のフォルダを作る手間を省くことができる。
ゲームランチャーは、最初にゲームアプリをインストールした際に、自動でホーム画面に作成される。タップすると、通常のフォルダとは違う、専用のランチャーが立ち上がり、ここからゲームを起動可能
ゲームランチャー画面の左下の[人気ランキング]をタップすると、Galaxy端末ユーザーの間で人気のゲームランキングをチェックすることが可能。
ランキングは、プレイヤー数順、プレイヤー数順(新作)、プレイ時間順、プレイ時間順(新作)の4種類。気になるゲームをタップすれば、Google Playのダウンロードページに直接移動できる
人気ランキングの右にある[おすすめ動画]をタップすれば、ゲームランチャー内にあるゲームに関する動画を表示してくれる。
見たい動画をタップすれば、YouTubeアプリが自動で起動し、すぐに動画を視聴できる。これらの動画は、「ゲームタイトル+android」でYouTubeで検索したもので、各タイトルの[もっと見る]をタップすると、YouTubeの検索結果が表示される
ゲーム中にのバッテリー節約設定もゲームランチャーから行うことができる。
OFF(節約なし)、省電力化、最大省電力化の3段階から選択が可能。外出先など、電源が近くにない場合に活用しよう。
省電力設定をすると、解像度とフレームレートが低下。せっかくのハイスペック端末なので、基本的には使わない方がいいだろう
5つの機能を持つゲームツール
ゲームツールとは、本機でゲームをプレイする際に使える機能群の総称。以下の5つの機能が搭載されている。
- ゲーム中に通知を制限
- 履歴キーおよび戻るキーをロック
- ゲーム画面の最小化
- 画面キャプチャ
- 録画
ランチャーでGame Toolsを有効にすると、ゲームを起動した際にゲームツールのアイコンが端に表示される。このアイコンは、長押しでプレイのじゃまにならない場所に移動可能
スマホゲームをプレイしていると、電話やメール、SNSなどの通知がきて中断したり、集中力が途切れたりしてしまうのはよくあること。
「ゲーム中に通知を制限」をオンにしておけば、そんな通知をすべてシャットアウト。ゲームに没頭することが可能になる。
この機能を有効にしておけば、画像のような通知が表示されなくなり、集中してプレイすることが可能
着信時はさすがに非表示にはできないようだ。それでも、通常の大きなポップアップよりは、かなりスマートな通知でゲームに支障は出ない
本機は、ディスプレイ下部に搭載された物理ホームボタンのサイドに、「履歴キー」と「戻るキー」が配置されている。
これらのキーは、さまざまな場面で便利に使うことができるが、ゲームプレイ中は意図せずに触れてしまうなど、じゃまになることも。
これらのキーをロックしておけば、誤動作を防ぎ、快適なゲームプレイを実現することができる。
特に、横画面のゲームではキーを誤って押してしまうことが多発。この機能は、常に有効にすることをおすすめしたい
プレイ中のゲームをアイコン化して、常に画面に表示させる機能。
いったんゲームを中断して、攻略サイトを見たり、メールに返信したりすることができ、いつでも再開可能だ。
丸いアイコン状に最小化し、他のアプリを起動しても常に画面上に表示される。攻略サイトで情報を確認し、すぐにゲームを再開、といったプレイスタイルに便利な機能だ
表示されている画面を画像として保存する、いわゆるスクリーンショットと同様の機能。
通常のスクリーンショットと異なり、ゲームツールの画面キャプチャで撮影した場合は、自動的にゲームのフォルダが作成され、画像の管理がしやすくなっている。
ギャラリーで確認すると、通常のスクリーンショットとは別のフォルダに画像が格納されている。ガチャ画像やレアドロップなどのスクリーンショットをよく撮るという人には便利だろう
ゲームツールの中でも、特に注目なのが録画機能。機材を必要とせず、端末のみで撮影することが可能だ。
ゲームツールのメニューから、ワンタップで録画をすることができる。ただし、プロフィール画像が表示されてしまう。長押しで移動させられるので、じゃまにならない場所に置いておこう
Androidでは、画面を録画するためのアプリがいくつかあるが、どれも音声はマイクから録音するため、どうしても雑音が入ってしまう。
しかし、本機の録画機能では、ゲーム音声のみを直接録音することができるため、雑音のないプレイ動画を撮影することができる。
その際、ゲーム音量が小さいと、録画した動画の音量も小さくなってしまうので要注意だ。
設定を変更すれば、音声はマイクから録ることも可能。プロフィール画像の代わりにフロントカメラの映像を表示させることもできるので、実況風の動画も作成できる
ゲーム端末としての実力は?
ゲームの動作面も気になるところ。そこで、ベンチマーク結果と併せて、スペックが要求される3Dゲームをプレイした感触をお伝えする。
今回使用したベンチマークアプリは、『AnTuTu benchmark(ver6.1.4)』。合計スコアは約135,000となり、非常に高得点。中でも、3Dのスコアの高さが目立った。
3Dスコアだけでなく、全体的に高水準。iPhone 6Sとの比較では、合計スコアは僅差ながらも、3Dスコアに大きな差が見られた
上記ベンチマークから、3Dグラフィックに関する性能が高いことがわかったので、実際に快適にプレイできるか検証を行うことに。
今回は、3Dグラフィックを駆使した『Unkilled』と『アサシン クリード アイデンティティ』の2作品をプレイした。
ゾンビが大量発生した際の処理落ちが気になるところだが、プレイした範囲では確認できず、スムーズな動作でプレイできた。
横画面のゲームだが、履歴キーおよび戻るキーのロック機能のおかげで、誤作動を気にせずプレイすることが可能。発色のいいディスプレイのおかげか、血しぶきが目立ち、ゾンビゲームの雰囲気を存分に感じられた
壁の模様など、かなり細かいグラフィックで作られたゲームだが、動作はなめらか。プレイしていて、不満に感じることはまったくなかった。
広いマップを自由に移動できる本作は、5.5インチの大画面ディスプレイを搭載した本機と非常に相性がよく、快適にプレイできる
どちらの作品でも、美しいグラフィックを堪能することができた。発熱に関しても、熱すぎて手に持てないといったことはなかったので、ゲームのプレイに向いている1台だと断言できる。
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