ここ数年で急激に知名度を上げ、モバイルPC分野への進出で、ついにPC Watchでもお馴染みのブランドとなったHuawei。今回、中国・深センにあるHuaweiの本社を訪ね、本社の様子と、ものづくりの姿勢をとことん見て、聞いてきた。
Huaweiの本社は深セン市の中心部から車で約30分でアクセスできる坂田(バンティエン)地区にある。東京ディズニーランドの約4倍に相当する、200万平方mという広大な敷地にキャンパスが広がっており、深セン市から「竜崗区坂田華為基地」という“住所”が与えられた。
キャンパスの中の道路はすべてHuaweiが命名しており、過去の偉大な科学者の名前がつけられている。また、4年後にキャンパスの近くに完成する地下鉄駅の名前は“華為”駅になる予定で、深センの地下鉄駅としては初めて企業名がつけられることになる。
深セン市内中心部からHuaweiに向かう道中の風景も大変美しいのだが、Huaweiのキャンパス内も、世界最先端のハードウェアを製造する企業の“無機質“なイメージとは完全に無縁な、緑いっぱいの美しい風景が広がる。建物によっては、構内にも植物があったり、中庭に多くの植物が植えられていたりする。Huaweiの創設者である任正非氏は、建築にも精通し、建築にもこだわりがあり、実際キャンパスの一部も彼自らの手で設計したという。その思想はキャンパスを見れば一目瞭然だ。
このキャンパスには叡智に優れたエリートたち4万人が集まっているが、緑がいっぱい広がり、いつでもどこでも癒やしを得られるオフィスだからこそ、その才能や能力を十分に活かせているのだろう。
これは華為大学(トレーニングセンター)内の様子。構内でも緑いっぱい広がるトレーニングセンター内に掲げられた功績を残した研究開発者見学初日で訪れたキャンパスのF地区。緑いっぱい広がるF-1建物の入口訪れた時間帯がちょうど就業時間帯だったため、人通りは少なかったこの日はあいにくの台風だったが、Huaweiキャンパス内はこのような池もあり、美しい風景が広がるF-1の地下はHuaweiの事業紹介ブースとなっており、来訪者が見学できる約18万人が従業しており、そのうち研究開発に携わるのは約8万人。世界の約170カ国に拠点があり、R&Dは15の拠点がある。ブランド認知度は世界で72番目、Fortune Global 500でも83位に入る