ステイホームが続き、動画配信サービスの充実も後押ししてか、自宅で映画やドラマを楽しむ機会が増えている。気が付けば、60、70型クラスの4Kテレビだって、価格面で手が届く時代。リビングをちょっと贅沢なホームシアターに変える、よい機会とも思う。
ホームシアターで、重要な役割を果たすのが“サウンド”だ。4K/HDRなどどちらかというと映像にばかり注意が向きがちだが、それと同じように「音をリッチにする」ことも怠ってはいけない。テレビの内蔵スピーカーから外部のスピーカーに切り替えるだけで、音圧やセリフの明瞭度はガラリと変わるし、サブウーファーを付け足すだけで音楽や映画の迫力は倍増する。
分かりやすいのは、音のサラウンド化だ。音に包み込まれると、まるで映像の世界に入り込んでいるような没入感が味わえる。何もサラウンドは映画だけの話ではなく、最近は音楽番組やスポーツ、配信のドラマ、さらにはゲームといった様々なコンテンツがサラウンドで楽しめるのだ。
昔であればサラウンドは、周囲にスピーカーを1つ1つ並べて、長いケーブルで配線して……というスタイルだったが、住環境や設置性の手軽さから、近年はサラウンドをスピーカー1本で体感できる「サウンドバー」スタイルが人気を獲得。機能や性能も大きく進化していて、今やサウンドバーはもっとテレビをいい音で楽しみたい、手軽にサラウンドを始めたい、と考えるユーザーに向けて格好のアイテムとなっている。
とはいえ、いざ購入しようとしても、製品数が多く、一体どれを買えばよいのか迷う方も多いはず。本稿では、スペックや価格だけでなく、購入前に知っておきたいことや少しマニアックな視点の情報も交えながら、“サウンドバー選びのポイント”を紹介していきたい。読者1人1人にピッタリの1台が見つかり、充実した映画&ドラマのある生活に繋がれば幸いだ。