「Fire TVスマートテレビ」が日本上陸 今までのFire TVシリーズと何が違う?【2022年2月版】

3月5日(一部モデルは4月末)に発売される「FUNAI Fire TVスマートテレビ」

「Fire TVスマートテレビ」が日本上陸 今までのFire TVシリーズと何が違う?【2022年2月版】

 Amazonの映像デバイス「Fire TVシリーズ」は、HDMI入力端子を備えるテレビやディスプレイ(モニター)に使うもの……なのですが、海外ではFire TVの機能を内蔵した「スマートテレビ」も販売されています。【画像】画面のサイズは4種類 日本でもFire TVの機能を内蔵した「FUNAI Fire TVスマートテレビ」というスマートテレビ3月5日に発売されることになりました。このスマートテレビはAmazonとヤマダホールディングスが連携して販売されることになっており、Amazon以外ではヤマダデンキを含むヤマダホールディングス傘下の家電量販店と「ヤマダウェブコム」(ヤマダデンキのWeb通販サイト)でのみ購入できます。 この記事では、FUNAI Fire TVスマートテレビの特徴を簡単に紹介します。スマートテレビを探している人、興味を持っている人の参考になれば幸いです。【追記/修正:3月2日13時30分】FUNAI Fire TVスマートテレビのソフトウェア更新ポリシーを踏まえて、「『FUNAI Fire TVスマートテレビ』のデメリットは?」の一部内容を追記/修正しました

そもそも「スマートテレビ」って何?

 デジタル放送に対応するテレビは、超廉価モデルを除いて「双方向データ放送」に対応しています。双方向データ放送を利用するにはインターネット接続が必要となるため、インターネットに接続する機能を備えるテレビ自体は少なくありません。中には、インターネット接続する機能を生かして、家庭内のネットワークにつながっているレコーダーやパソコンにある動画(録画番組)を楽しむ機能やネット動画を楽しむ機能を備えるものもあります。 スマートテレビは、テレビのネット接続機能をより進化させて、後からアプリを追加したり更新できるようにしたものです。モデルによってはOSのバージョンアップや発売時に無かった機能の追加が行われるケースもあり、ある意味でスマートフォンに近いテレビといえます。 スマートテレビのOSは幾つか種類があり、メーカーによって採用するものが異なります。主要なスマートテレビ用のOSを簡単に紹介します。なお、各メーカーにおいて全モデルがスマートテレビ用OSを採用しているとは限らないので、カタログなどで採用状況はしっかりと確認してください。Android TV(Google TV) 「Android TV」はその名の通り、スマホやタブレット端末で使われている「Android OS」をテレビ用にアレンジしたOSです。Androidスマホと同様にアプリを「Google Play」から追加/更新できるようになっている他、「Googleアシスタント」を使った音声コントロールにも対応しています。さらにChromecast(Google Cast)機能も統合しているため、Chromecastに対応するアプリやAndroid端末からの映像のキャスト(投影)も可能です。 Android TVを搭載するスマートテレビを販売している主なメーカーは以下の通りです。・ソニー(BRAVIA)・シャープ(AQUOS)・TVS REGZA(REGZA)・TCL なお、GoogleがAndroid TV向けに開発した新ホーム画面「Google TV」を採用したモデルは、Android TVではなくGoogle TVという名称で販売されています。注意してください。webOS 「webOS」は、LG Electronics(LG)が開発しているスマート家電用OSで、同社製のスマートテレビに採用されています。 元々、webOSはPalm(現在のHP)という企業が「Linux(リナックス)」をベースにスマホ/タブレット向けのOSとしてとして開発を進めていました。しかしLGが2013年にHPから事業ごと買収して、現在に至っています。 LGはwebOSを他社にもライセンスするとしていることから、今後同社以外のメーカーからもwebOSを採用するスマートテレビが登場する可能があります。Firefox OS 「Firefox OS」は、Webブラウザ「Firefox」で知られるMozzilla(モジラ)がLinuxをベースに開発していたOSです。スマートテレビ用OSとしては、パナソニックが採用しています。 「開発していた」という言葉からも分かる通り、Mozilla自身は2016年をもってこのOSの開発とサポートから撤退していますが、パナソニックがスマートテレビ用OSとして開発を継続しています。Fire OS 「Fire OS」は、Amazonが自社ブランドの「Fireタブレット」やFire TVシリーズで利用するためにAndroid OSをベースに開発したOSです。Amazonが提供するアプリストアから各種アプリをダウンロードして使うことができます。 海外では、Amazon自らが手がけるものを含めて複数のメーカーからFire OSを搭載するスマートテレビが発売されています。この記事で紹介するFUNAI Fire TVスマートテレビは、日本では初めてとなるFire OS搭載のスマートテレビとなります。

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