エクソン・モービル(XOM)決算:一株利益は2.05ドルで市場予想を上回る
企業概要
エクソン・モービルは、大手総合石油・ガス会社である。世界各地で原油・天然ガスの探査と生産、石油製品の精製を手掛ける。2020年度の1日当りの生産量は、液体燃料が230万バレル、天然ガスが85億立方フィートであった。
また、2020年末時点の、保有埋蔵量は石油換算で152億バレル、このうち58%が液体燃料である。石油精製能力は原油換算で日量480万バレル、世界最大級のコモディティ、スペシャリティーケミカル製造大手でもある。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比83%増の849.65億ドル(市場予想は746.72億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.05ドル(市場予想は1.93ドル)
10-12月期(第4四半期)の売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。100億ドルの自社株買戻し計画も発表。第4四半期決算は利益が88億7000万ドルと過去7年間で最高となった。堅調なエネルギー価格が寄与した。1株利益は2.08ドルとアナリスト予想の1.94ドルを上回った。原油・ガス価格の高騰、販売量の増加、資産売却などの恩恵を受けた。
【図表1】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.【図表2】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.【図表3】株価5年間チャート出所:トレードステーションアルファベット(GOOGL)決算:一株利益は30.65ドルで市場予想を上回る
企業概要
アルファベットは、世界最大級のインターネット企業グーグルの持株会社である。売上高ではグーグル部門が99%、このうち広告収入が85%以上。その他、Google Playのアプリやコンテンツ、YouTube、クラウドサービス、その他ライセンスによる収入、ChromebooksやPixelスマートフォンなどのハードウェア、Google Home、ネストなどのスマートホーム製品の販売による収入がある。
アザー・ベッツ部門では、ライフサイエンス事業Verily、高速インターネット回線Google Fiber、自動運転車Waymoなど、ムーンショットと称される冒険的事業に投資している。営業利益率は25%~30%程度。グーグル部門では30%、アザー・ベッツ部門は営業赤字となっている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★トラフィック獲得コスト(TAC)を除いたベースの収入…前年同期比33%増の619.0億ドル(市場予想は593.7億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・30.69ドル(市場予想は27.35ドル)
10-12月期決算(第3四半期)では、1株利益、売上高(トラフィック獲得コスト除く)とも予想を上回り、広告事業の回復力を示した。オミクロン株の拡散とサプライチェーンの危機によって、最大のカテゴリーである旅行と小売に混乱が生じたものの、グーグルの広告収入が年末年始に33%伸びた。また、1株を20株への株式分割も発表した。
【図表4】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.【図表5】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.今後の株価見通し
バフェット流に値嵩株化を追求するスタンスだと思いきや、1対20の株式分割とは驚いた。買いやすくなったため注目は集まろう。
【図表6】株価5年間チャート出所:トレードステーションマクドナルド(MCD)決算:一株利益は2.23ドルで市場予想を下回る
企業概要
マクドナルドは、世界最大のレストランのオーナーであり運営会社である。過去12か月間のシステム全体の売上高(2021年第3四半期末時点)は、1,090億ドル、119カ国で39,680店舗のレストランを展開している。
低価格設定のファスト・コアメニューでレストラン業界に革命を起こし、また、独立系レストランフランチャイジーとの提携を通じて優れた実績を築きあげた。マクドナルドはフランチャイズ・モデルの先駆者であり、独立したレストランフランチャイジーとの提携を通じて世界中で強固な基盤を築いている。
売上高のおよそ60%を、フランチャイズ・ロイヤルティ料とリース料が占めている。残りは、米国、海外運営市場、海外開発/ライセンス市場の3つの主要部門を通じて運営する自社店舗が占めている。フランチャイズ・システムの不動産の55%と建物の80%を保有していることが、市場全体の品質基準と一貫性を維持するのに大きく寄与している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比13%増の60.09億ドル(市場予想は60.23億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.23ドル(市場予想は2.34ドル)
10-12月期決算(第4四半期)を発表し、値上げの効果やパンデミック関連の閉鎖が少なかったことで、既存店売上高は予想を上回った。しかるに、1株利益が予想を下回ったほか、売上高が予想範囲内だった。
【図表7】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.【図表8】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.今後の株価見通し
いまだベアトレンド下だが、245ドルレベルに支持線がある。
【図表9】株価5年間チャート出所:トレードステーションニューコア(NUE)決算:一株利益は7.97ドルで市場予想を上回る
企業概要
ニューコアは、鉄鋼および鉄鋼製品の製造会社である。また、製鋼所で使用される直接還元鉄も生産している。自社あるいは他社が製造した鉄鋼・鉄鋼製品を売買する国際トレーディング・販売事業も展開している。事業は、製鋼部門と鉄鋼製品部門、原料部門で構成され、このうち製鋼部門から最大の収益が生み出されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比97%増の103.64億ドル(市場予想は104.16億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・7.97ドル(市場予想は7.83ドル)
10-12月期決算(第4四半期)では、売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。
【図表10】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.【図表11】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.今後の株価見通し
ベアトレンド下にあり、下値固めフェーズが必要だろう。
【図表12】株価5年間チャート出所:トレードステーションテラダイン(TER)決算:一株利益は1.37ドルで市場予想を上回る
企業概要
テラダインは、半導体検査、ハードディスク・ドライブ、回路基板、電子システムのシステム診断、デバイスの無線検査などの自動検査装置の設計、開発、製造、販売を手掛ける。2015年に産業オートメーション市場に参入し、工場向けの協働・自律ロボットも提供している。
様々な最終市場や地域に直接・間接的に製品を提供しているが、その最も重要な事業は、2020年の売上高の72%を占める半導体検査装置である。同装置は、垂直統合型・ファブレス型・ファウンドリー型チップメーカーに提供されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比17%増の8.85億ドル(市場予想は8.6762億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・1.37ドル(市場予想は1.29ドル)
第1四半期ガイダンス
★売上高・・・7-7.7億ドル(市場予想は8.77億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・0.76-0.98ドル(市場予想は1.30ドル)
第4四半期売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。10%増配も発表した。ただし、続く第1四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジがともに予想を大きく下回った。
【図表13】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.【図表14】出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.今後の株価見通し
続く第1四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジがともに予想を大きく下回ったことから、決算発表を受け株価は本日の引け値から20%近く下落している。当面底値模索の動きが予想される。
【図表15】株価5年間チャート出所:トレードステーション