スカーレット・ヨハンソンのパーソナルトレーナーによると、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でのブラック・ウィドウ役に備える彼女の目標は、スーパーヒーローのキャラクターが持つ特徴に人間としての限界まで近づけることだったという。NYの一流フィットネス企業Homageの共同創業者エリック・ジョンソンがバザーに、彼女の見事な強さと早技、負けず嫌いの献身ぶりについて語ってくれた。
「今作のブラック・ウィドウのインスピレーションにしたのは、『ターミネーター2』でリンダ・ハミルトンが演じたサラ・コナーでした」と、ジョンソン。「劇中の彼女のようにタバコを吸ったりはしませんし、何マイルも歩き回ったり、夜は4時間しか眠れない…といったことはなかったですけどね」
では、どのようにしてゴールを達成したのだろうか?
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トレーニング戦略
「私たちは、アスリートが競技に出る準備をするのと同じようにプロセスを捉えました」と、ジョンソン。「パフォーマンスに重点を置くことによって、彼女の体がついてきたのです」「基礎的な強度を作るための総合的トレーニング」にフォーカスした様々なスケジュールが組まれた。これは「パフォーマンスをピークレベルに持っていくための、プライオメトリクス(筋肉緊張法)やヨガ、オリンピックのウェイトリフティング、ケトルベル、体操からの動き」を組み合わせたものだという。各セッションは「スカーレットの限界に特化」した可動性の運動から始め、次に「下地作り」のサーキットを行う。この中には、下半身のプライオメトリクス(ジャンピングなど)や、メディシンボール投げ、統合的な体幹運動、ダイナミックモビリティー(ベアクロールなど)といった運動が含まれる。ヨハンソンの好きな運動はデッドリフトやプルアップ、ミリタリープレス、ピストルスクワット、ケトルボールスイングなどだという。「私たちは彼女のボディが適応するようチャレンジするだけでなく、メンタルも刺激するようにしました」と、過酷なトレーニングについてジョンソンは語る。
Getty Images食生活と栄養
ヨハンソンの食事プランも同様に厳しく、カーボサイクルのコンセプトを中心にしたものだった。「たんぱく質の摂取量は維持しながら、炭水化物を多く摂り脂肪分摂取を少なくする日々と、炭水化物を減らし脂肪分摂取を増やす日々をサイクルするのです」と、ジョンソンは説明する。また食事の時間も制限され、毎日、最低でも12時間は何も食べない(絶食)時間を持たないといけなかった。「それは大まかなガイドラインで、撮影スケジュールによって、時には14〜15時間までプッシュしました」ヨハンソンはこのトレーニングと食事プログラムを『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』の全撮影期間中、「1年間くらい」実践したという。コミックブックのキャラクターに命を吹き込むためには、スーパーヒューマンなレベルの自制心と献身が求められるのだ!
Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR UK