カロリー計算は不要! ヘルシーと話題の「マクロダイエット」の始め方
カロリーを計算するのは面倒だけど、ダイエットの目標を達成するには、何かしら記録したほうがいいような気がしている? そんなあなたには、マクロダイエットがぴったりかも。
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最高のパフォーマンスを発揮するために、プロのアスリートも昔から注目していたというマクロ(マクロ栄養素、つまり主要栄養素の略)。最近では、体を動かすのが好きな人や、体重を抑えたい健康志向の高い人の間で、マクロに焦点を当てたダイエット(フレキシブルダイエット、またはIIFYMダイエットとも呼ばれる)の人気が高まっているそう。 実際、「インスタグラム」や「フェイスブック」で、If It Fits Your Macrosの略であるハッシュタグ #IIFYMを見かけたことがある人もいるのでは?(ただしマクロダイエットは、マクロビオティック・ダイエットとは違うものなので要注意。) では、マクロダイエットっていったいどんなものなの? 試す価値はある? マクロダイエットの始め方から、さまざまな疑問に栄養士が回答してくれた!
マクロダイエットとは?
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マクロダイエットの根底にある考え方はとてもシンプル。摂取カロリーを基準値より下回るように努力するのではなく、特定の数値(通常はグラム単位)のマクロ栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂肪)を摂取することに焦点を当てている。
マクロ栄養素とは?
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マクロ栄養素とは、エネルギーの大部分を占める3種類の栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂肪)のこと。いっぽう、マイクロ栄養素(微量栄養素)は、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、植物化学物質など、体が少しの量だけ必要とする栄養素の種類。 ほとんどの食品には、2種類または3種類すべての主要栄養素が含まれているけれど、そのなかでもっとも多く含まれている主要栄養素によって食品は分類されている。たとえば、鶏肉は脂肪も含んでいるけれど、たんぱく質に分類され、さつまいもはたんぱく質が少し含んでいるけれど、炭水化物と見なされる。 しかし、すべての主要栄養素が同じように作られているわけではない。「主要栄養グループの質と量によって、血糖値やエネルギーが安定するかどうか、1回の食事でどのくらい食べるべきか、などに違いが出ます」と教えてくれたのは、登録栄養士と公認スポーツ栄養士の資格を持つエイミー・グッドソンさん。 これらすべてのことが、ヘルシーな食事計画を続けられるかどうかに影響してくる。各主要栄養素のヘルシーな選択肢は次のとおり。 炭水化物全粒穀物、豆類、葉物野菜、じゃがいも、果物など、健康的な炭水化物には食物繊維が多く含まれている。 たんぱく質ヘルシーで脂肪の少ないたんぱく質には、鶏肉、ターキー、牧草飼育の牛肉、脂肪の多い魚(サーモンやサバなど)、卵、いんげん豆やひよこ豆など植物性のたんぱく源がある。 脂肪満足感の高いヘルシーな脂肪は、オリーブオイル、アボカド、ナッツ、シード類など。