アクセスポイント以外のネットワーク機器

家庭内ネットワークを統合した管理性

最後にご紹介したい点が、活用しているネットワーク機器のシリーズを統一することの利便性になります。家電を統一することでさまざまな便利機能を使えることなどから想像しやすいかと思いますが、ネットワーク機器もシリーズを統一することで便利な点があります。

例えば、有線接続と無線接続合計してどんな端末がネットワークへ接続されているか、何台接続されているか、アクセスポイントとスイッチのどちらへ接続されているかといった点が簡単に把握できます。LANケーブルの接続状況を確認できる機能なんかが搭載されていれば、何と何が接続されているのか一目で確認もできます。

アクセスポイント以外のネットワーク機器

シューズインクローゼットやテレビボードの中など、物理的にLANケーブルをたぐりよせたりせずに確認できることは、実はとてもストレス低減になります。またそれぞれの機器がインターネットに抜けられるか確認できる機能が搭載されていると、どの機器までは問題が発生していないかを確認できトラブル時の対応が容易になります。活用しているネットワーク機器のシリーズ統一により、この確認方法が同じやり方になりとてもシンプルな運用が可能となります。

さらに機器自体に問題が発生し、問い合わせ窓口への連絡が必要となる場合が出てしまうケースがあります。普段連絡することのない窓口への問い合わせ方法は、都度調べる必要が出てしまうのが一般的ですが、同じシリーズで統一していると、同じ問い合わせ窓口へ同じ方法での問い合わせが可能となりますので迅速に対処していくことが可能となります。こんな問い合わせも、普段管理で使い慣れたスマホアプリから出来るとさらに利便性が向上されます。

今回は、アクセスポイントだけではない家庭内ネットワーク機器全体の選び方を考えて見ました。今後も業務効率化や感染症対策など、在宅勤務の時間が増えることが予測されます。アクセスポイントにあわせて、思い切って家庭内のLANネットワーク機器を切り替えてみてはいかがでしょうか?

著者:冲中 恒雄

シスコシステムズ SMB・デジタル事業本部 ビジネス ディベロップメント マネージャ2011 年 シスコに新卒入社。入社後はシステムズ エンジニアとして、主に企業向けのネットワーク運用管理全般および製品を担当。2016年よりビジネス開発担当として、中小企業向けの市場開発に奮闘中。