身近に自分の体と向き合える
スマートフォンには、自分の身体状況に関する機能が内蔵されているものがあることを皆さんはご存知でしたか。ご自身が使用しているスマートフォンやアプリにその機能があったら、健康づくりに活用してみませんか。
みなさんは、自分の1日の歩数や歩幅、歩行速度を計測したことはありますか。
人の筋肉は、運動をしないでいると20歳以降は1年に約1%ずつ衰えていくとされています。筋肉の衰えを防ぐために一番簡単な方法は、歩くことです。歩くことで筋肉量の減少率を抑えるだけでなく、心肺機能が向上したり、免疫力を高めることができます。脚には体の中でも大きな筋肉があります。脚の筋肉が収縮伸展することで、周囲の血管も同時に収縮伸展し血液に流れをよくします。この筋肉がポンプの役割をするため、血流が改善し代謝機能が向上します。この作用により、血液中の糖や脂肪をエネルギー源として使うことで、体脂肪や内臓脂肪を減らすこともつながります。
そこで、自分の歩行、身体状況を把握することができるお手軽な方法が身近なスマートフォンです。内蔵機能やアプリによって異なりますが、歩数や歩行速度等、自分の歩行状況を知ることができます。通勤や買い物など、日常生活の中での歩行の記録を確認してみましょう。同じ距離でもその日の体調や天候等によって、歩幅や歩行速度も変化します。また記録されたデータが日・週・月・年と比較したデータを見ることができるものもあります。
歩行速度は、平坦な場所を歩く速さを表します。動作全般や身体能力と関係しています。内蔵機能がなくても、計算で求めることができます。スタートラインから次のラインまで歩いた時にかかった時間を測ります。計算方法は、「歩行速度(m/分)=距離(m)÷時間(秒)×60」です。
歩幅とは、歩いているときに片足から次の足までの距離が歩幅です。歩幅の目安は「身長(cm)×0.45」(cm)です。広い歩幅で歩けるということは、股関節、膝、足首の関節が十分に動き、それを支える筋肉もしっかりしていることであり、長期的な行動・移動能力に関係があります。
歩行両脚支持時間は、歩行中に両脚が地面についている時間の割合です。数値が低いと、両足ではなく片足で体重をかけて歩いていることが多いことを意味し、歩行バランスが良いことを示します。一般的な歩行では、20~40%の間になります。
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