流行のダイエットやキャッチーなニュースの見出しはあれやこれや言うけれど、脂肪は1種類じゃない。【写真】今日からできる!「体脂肪」を効率よく減らす習慣だから、どの脂肪も同じ脂肪として扱うのは今日で終わりにして。体重を減らしたい、健康になりたい、長生きしたいと思っているのに「脂肪は脂肪で、どれも悪い」という考え方で生きているなら、専門家(と脂肪研究者)の話を聞こう。今回はアメリカ版ウィメンズヘルスより体脂肪の種類についてご紹介。
1.必須脂肪
必須脂肪は、生きるために必要な脂肪。「必須脂肪は、体温の調節、ビタミンの吸収、細胞構造、ホルモン(生殖ホルモンなど)の調節を助けます」と説明するのは、米ワイス記念病院の臨床栄養士、ノウリーン・サジュワニ。「必須脂肪は、神経細胞膜、骨髄、臓器を守る膜組織など、体内の至るところに見られます。皮下脂肪でもなく、内臓脂肪でもありません」【ダイエットを始める前に知っておこう】必須脂肪を失うと、健康に必ず大きな支障が出る。全米スポーツ医学協会(NASM)によると、女性が健康を維持するためには、体重の10~13%が必須脂肪でなければならない。残念ながら、過激な食生活や運動で体脂肪率を10~13%以下に下げようとして、自分の健康を危険にさらす女性は多い。大会に向け体脂肪率を6~10%まで下げる女性アスリートは、多くの場合、ホルモンバランスが大幅に崩れて生理が止まる。米クリーブランドクリニック・ラーナー研究所で脂質(脂肪)を専門に研究するJ・マーク・ブラウン博士の話では、体脂肪率が低すぎると、体の血糖値調節機能も壊れかねない。過去の動物実験でも、体脂肪が極度に少ないマウスの体に糖尿病予備軍と2型糖尿病の症状が見られたそう。ダイエット中は自分の健康を最優先。インスタグラムには、体脂肪率が不健康なまでに低い女性の写真が溢れている。体脂肪率が10~13%を下回るのは絶対NG。最近の体重計やフィットネストラッカーには体脂肪率測定機能が付いている。