※本稿は、菅原洋平『やらなきゃいけないのになんにも終わらなかった……がなくなる本』(WAVE出版)の一部を再編集したものです。
写真=iStock.com/howtogoto※写真はイメージです全ての画像を見る(4枚)行動を変えるには環境を変えなければいけない
サボり脳は、他人の行動力や、監視の目に依存しているので、他人の評価によって行動が変わりがちです。他人の評価によって自分の感情が操作されるということを知っておきましょう。
脳には自分がある状況に直面したとき、どんな反応をするかを予測する感情予測という現象があります。私たちは、無意識のうちに常に自分の感情を予測しているのですが、この感情予測は他人の評価という情報に影響されることが往々にしてあります。
感情予測に関する研究として、あらかじめ決められた短い時間内で相手と会話をしてパートナーを見つけるお見合いパーティーの場面での実験があります。
そこでは、相手のプロフィールを知っている人のグループよりも、他人の評価という情報を知っている人のグループのほうが、相手と話したときの楽しさについての感情予測が正確だったことが示されています。
つまり、他人の評価によってつくられた感情予測に自分の感情まで引っ張られてしまい、それが自分の感情だと思い込むのです。
他人の評価に自分の感情が操作される、ということを前提にしてみると、目的に見合う集団に意図的に入ったり、他人の評価から離れて自分の目的を見失わないようにする、という環境設定ができます。
自分の行動をコントロールするより、環境設定を変えてしまう方が簡単に行動を変えることができます。
また、環境を一旦設定してしまえば、望ましい行動は再現できますし、継続させることもできます。メタ認知を使い、その環境が自分の目的に対して望ましい環境かどうかに注意を払い、先手を打って望ましい環境を仕向けるようにしてみましょう。
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