「赤味のお肉やお魚を食べても胃もたれせず、次の朝も食欲があるかが健康のバロメーターだと思って。元気な高齢者ほどお肉をたくさん食べるというデータもありますよ」
柑橘系の酸は胃酸の分泌を促進するので、お肉にレモンを添えてみる。パイナップルやパパイヤなど消化酵素が多く含まれているものを食べる。ストレス管理をして胃腸を強くする、等々の見直しがおすすめ。
「冬太りしたことに焦って、早く体重を減らしたいから食事を減らす。その気持ちはわかりますが、引き換えにたんぱく質不足など栄養失調になると心身の健康によくありません。30歳を超えてからの栄養失調は、肌トラブルなどを引き起こし美容面でも悪影響が。20代までのように“太ったら数日ご飯を抜けばいいや”という発想では、そもそも基礎代謝も下がって体重も減りにくいですし、30代以降は立ちいかなくなります。きちんと知識を得たうえで自分のカラダと向き合ってみてください。人生100年時代におけるエイジングとダイエットの両立は、なかなか知性がいることです」
話を聞いたのは……細川モモ予防医療コンサルタント。米国で最先端の栄養学を学び、International Nutrition Supplement Adviserの資格を取得後、日本の健康食品会社で製品開発及び広報を務める。独立後、米国で学んだ最新栄養学をもとに世界一の美女を目指す女性たちや五輪選手の食事・医療面のサポートを行い、健康と食事に関する研究・学会発表も精力的に行っている。 2011~2014年には ミス・ユニバース・ジャパン ビューティキャンプ講師も務める。
Photos: Getty ImagesEditors: KyokoTakahashi, Kyoko Muramatsu
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