「長い棒は一切持たせなかった」遊び方を細かく注意する母親に育てられた子の育ち方 「へこたれない力」が不足する恐れ

※本稿は、中曽根陽子『成功する子は「やりたいこと」を見つけている』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/Hakase_※写真はイメージです全ての画像を見る(4枚)

自分の好きなこと・やりたいこと・得意なことを見つけられる子に育てるためのポイントは、「子どものことを決めつけない」ということです。

私たち親って、子どもの可能性を広げたい! と思っている割には、子どもの行動を制限したり、枠にはめようとしたり、自分の中にある「こうあってほしい」という理想の子ども像に近づけようとしがちではないでしょうか?

「長い棒は一切持たせなかった」遊び方を細かく注意する母親に育てられた子の育ち方 「へこたれない力」が不足する恐れ

私もかつてそうなりがちだったので、その気持ちがよくわかります。その裏にあるのは、心配だったり、失敗する姿を見たくないという思いだったり……、それも愛情ではあるのですが、行き過ぎたら、伸びようとする芽を摘んでしまいかねません。

また、世の中がこれほど早く変化している時代に、古い価値観や自分の思い込みで子どもの行く末を決めつけたら、それこそ子どもの将来を潰す結果になりかねませんし、子どもの「やりたい気持ち」や自主性は育ちません。

そこで、本稿では、子ども自身のやりたい! という気持ちを育てるために何をすればいいのか、あるいはしないほうがいいのかを紹介していきます。

まずは、遊びについてです。

子どもは遊びの天才といわれます。わざわざおもちゃを与えなくても、何でも遊びにしてしまう才能を持っています。

赤ちゃんがティッシュの箱からティッシュを全部出してしまったり、小さい子が、砂場でひたすら穴掘りをしたり、何度も失敗しながら砂山にトンネルをつくったり。皆さんも幼い頃にそんな遊びに興じた記憶があるのではないでしょうか。