作成した文書のチェックや回覧に必要な一通りの校閲機能も用意されています。
具体的には、コメントの挿入や変更履歴の記録、変更内容の表示、変更した内容の承諾、これらの操作を元に戻すためのコマンドがありまる。ほかの人に細かく修正指示を出したり、あるいは修正した内容をチェックして、問題がなければ反映したり、といった作業が、スマートフォンやタブレットでも行えます。
「変更履歴の記録」を有効にして、文章を修正したりコメントを追加することが可能。外出先で文書をチェックしたい、といった場面で利用できるiPhoneのWordでモバイルビュー表示にしたところ。画面幅でテキストが折り返されるので、スムーズに文章を読み進められるそして、モバイル版ならではの機能に、「モバイルビュー」があります。右の画面のように、画面サイズに合わせてテキストの折り返し位置を調整する機能で、横スクロールをすることなく、テキストを読むことができます。オリジナルのレイアウトで表示する「印刷レイアウト」も用意されており、状況に応じていずれかを選べます。
一方、モバイル版Wordには、デスクトップ版の「デザイン」「参考資料」「差し込み文書」の各タブに用意されている機能が利用できません。
特に、「デザイン」タブにある各機能は、文書の見た目を整える上で役立つものなので、利用しているユーザーも多いでしょう。
これらの機能を文書の作成時に利用したいときは、まずモバイル版Wordで下書きを行ったファイルをデスクトップ版で開き、最後に見た目の調整を行うといった工夫が必要になります。
このように、省かれている機能があるものの、ワープロソフトとして必要最低限の機能は網羅されています。外出先での文書のチェックはもちろん、シンプルな文書や下書きといった用途であれば、モバイル版Wordでも問題ないでしょう。
次回は、モバイル版Excelをチェックしていきます。