Amazonから新しい「Fire TV Stick」が登場した。Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスをTVで視聴可能にするストリーミングメディアプレーヤーで、今回が第3世代となる。
外見こそ従来モデルとほぼ同一で新鮮味はないが、得てしてこういった見た目に変化のない新製品の方が、中身はパワーアップしていたりするものだ。従来の第2世代モデルと比べてどの程度進化したのかを中心にチェックしよう。なお、価格は4980円(税込み、以下同)と従来と変わらない。
今回が第3世代に相当する「Fire TV Stick」そもそも「Fire TV Stick」ってどんな製品?
本稿をお読みの方の中には、そもそもFire TV Stickが何をするための製品なのか、いまひとつよく分かっていない人もいるだろう。そこで最初に、製品の概要をざっと紹介する。既に製品を十分に理解しており、今回の新製品と従来モデルの違いだけを知りたい人は、スキップして次のページに進んでほしい。
Fire TV Stickは、TVやディスプレイのHDMI端子に接続し、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスを視聴するためのメディアプレーヤーデバイスだ。スティック状のボディーの中に、PCなどと同じようにクアッドコアのCPUや8GBのストレージを内蔵しており、さらに動画配信サービスを視聴するためのアプリまでインストールされたものと考えればよい。
Fire TV Stickの本体。ちなみに、従来の第2世代モデルでは表面のロゴが「Amazon」だったのが、新製品では矢印ロゴに差し替わっているTVもしくはPC用ディスプレイのHDMI端子に接続する。TV自体はWi-Fiなどに接続する必要はなく、完全にスタンドアローンで構わないパッケージ。従来モデルよりもやや横幅のある箱に変更されている付属品一覧。従来と変わっておらず、狭い場所に取り付けるためのHDMI延長ケーブルも健在だFire TV StickがPCに相当するデバイスだとすれば、映像を表示するためのディスプレイと、それらを操作するのに必要なキーボードやマウスのような入力デバイスが必要になる。前者はTVもしくはPC用のディスプレイに接続すればよいが、後者はどうするのだろうか。
Fire TV Stickでは、キーボードやマウスの代わりに付属のリモコンを使って操作を行う。ユーザーインタフェース自体がリモコン操作に最適化されており、キーボードやマウスがなくとも、さながらTVのチャンネルを切り替えるかのように快適に操作が行える。
さらに音声入力にも対応しており、番組を検索する場合などは、キーワードを音声で入力して検索できる。いくらUIがリモコンに最適化されているといっても、漢字変換も含めた文字入力までは得意ではないので、必要に応じて音声入力とうまく使い分けるのが、使いこなしのコツだ。
インターネットへの接続はWi-Fiで行う。SSIDを選択した後にリモコンを使ってパスワードを入力し、さらにAmazonのIDとパスワードを入力すればよい。後者については、本製品が発行するアクティベーションコードをスマホから入力することで、手入力なしで設定を完了させられる。
リモコンの外見は従来モデルとほぼ同じだが、製品ページを見ると「第2世代」と書かれており、内部的には新しいモデルのようだ単4電池×2本で駆動するパスワードなどはソフトウェアキーボードから入力せざるを得ない。やや手間がかかる音声入力ボタンを使い、音声で文字を入力することもできるキーワード検索には音声入力が大活躍する。リモコンのボタンを押しながら話し掛けるだけだAmazonアカウントへのサインインは、既にスマホなどでサインイン済みであればアクティベーションコードさえ手入力すればよく手軽だ続いて、電源回りや新旧モデルの比較を行う。
前モデルに比べてスピードはどれくらい変わる?