The trash can robot that even performs automatic packing was amazing! The reason why the skeptical purchase turned into an impressive experience

基本を押さえた電動開閉ゴミ箱としての優秀さ

 こういった先進的な製品ではおざなりになりがちな基本性能だが、TOWNEWは電動ゴミ箱としての基本的な使い勝手の良さをしっかりと押さえてきている。例えば、センサーが感知してから蓋が開くまでの時間はわずか0.3秒。開閉時間は0.1秒前後しただけでユーザー体験的に使い心地が悪くなってしまうが、しっかりとベストな長さに落とし込んできている。何もしなければ3秒後に自動で閉まる仕様だが、これも体感的にジャストタイミングだ。しばらく開けて起きたい時も簡単で、前面のボタンを押すと開いたままになる。  本体は充電式で、1度のフル充電でどの機種も1か月半使えるとしている。筆者は使い始めて2か月程度経つが、まだ1度も充電せずに使えているので、充電がストレスになることもないだろう。以前使っていた別の電動ゴミ箱は単2電池を何本も使う仕様だったことに加え、すぐに電池切れしてしまうのが面倒だった。こうした電動ゴミ箱としての基本仕様をしっかり実用レベルに高めてリリースしてきたTOWNEWには非常に好感が持てた。

ラインアップ豊富で、用途によって選べるスマートゴミ箱

 まずは下記の表を見てもらいたい。現在国内で購入できるTOWNEWはT1、T AIR X、T AIR Lite、T3の4種類。それぞれ機能や価格に絶妙な幅を持たせているので確認していただきたい。  T1とT3はゴミ箱から溢れ出たゴミまで自動でゴミ袋に収納してくれる「自動オーバーロード」機能を持っている。その分重いが、一番重いT1でも動かすのに何の支障もないのでできればこれらを選ぶのが良いだろう。T AIRシリーズはより軽量コンパクトになったモデルで、あまり広く置き場所を取りたくない場合におすすめだ。T AIR Liteは蓋がなく、自動リフィル、自動オーバーロードなどの機能が省かれているがその分安価。T3以外は共通のリフィルが使えるため、メインをT1、ベッドルームをT AIR Liteなど分けられるのも良い。  ただし、半透明のリフィルはスクエアタイプしかないので注意が必要。自治体によっては内袋用途にでも黒いゴミ袋が使えないところがあるので、T3は衛生用品やサニタリー用品の処分用途に限った方が良いかもしれない。

気になる自動梱包、自動リフィルの能力はいかに

 電動ゴミ箱としては十分な機能性を備えたTOWNEWだが、肝心の新機能はどうなのだろうか。クラウドファンディングでは苦い思いをしてきたことが多いので、恐る恐る試してみたが結果は意外にも素晴らしいものだった。自動梱包を開始するにはボタンを2秒ほど長押しするが、蓋がしまっていてもゴミが一杯まで入っている場合は一度停止する。その後、フィルターを含めた上部が一度にせりあがり、溢れていたゴミを袋に収める。その後、2本の棒が十字形状に袋の口を締め上げ、熱圧着で袋を閉じてくれる。取り出してみると口はしっかりと閉じられており、空気も漏れないほど。臭いも外に出ず、大変有用に思えた。  閉じられた袋を取り出すと蓋が閉まり、新しい袋が装填される仕組みだ。掃除機のように上部のリフィルから袋を吸い出すような機構のため、ゴミ箱のフチまでピッタリとゴミ袋が装填される。通常のゴミ箱であればぴったりのゴミ袋を探すのも難しいので、この機能も秀逸と言っていいだろう。

これからの動向に期待が高まる画期的ゴミ箱

 ここまで優秀だと今後の動向に期待が高まる。例えば、大型モデルであったり、圧縮してゴミをコンパクトにしてくれるモデルだったり、といった具合だ。少しだけ気になったのは、袋の中に空気が残ってしまう点なので、圧縮モデルの登場は期待したいところだろう。 半透明モデルは期待よりも強度が弱く、破れてしまうこともあったのでその点は購入時に留意していただきたい。また、自治体によっては内袋が禁止の場合や専用ゴミ袋で出さなければいけない場合も考えられるので、日本国内では少々使い勝手が悪い部分も残念だった。 ただ、これらを踏まえても最低限の内袋やプライバシー袋に入れてゴミ出しができるのであれば、このゴミ箱は非常に優秀で、今までできなかった部分の自動化を可能にしてくれる。筆者はT1を購入したあとT3も追加購入してしまったので、使える自治体にお住まいの読者には強くおすすめしたい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)■Profile木村ヒデノリ ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。【新きむら家】https://www.youtube.com/rekimuras記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)

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