「実は寒いほど脂肪は燃える」冬に減量が有効な訳~コロナ太りは薄着になる前に解消できるかも

実は寒いこの時期こそ、痩せるチャンスだって知っていましたか?(写真:akeuchi masato/PIXTA)

 「実は寒いほど脂肪は燃える」冬に減量が有効な訳~コロナ太りは薄着になる前に解消できるかも

「脂肪」と聞いて、よいイメージを思い浮かべる人は少ないでしょう。食べすぎてジーンズの上に乗っかったお腹を見て落胆したことは、誰もがあると思います。メディアや広告でも、「ダイエットをして、醜い体脂肪とお別れしよう!」「スリムになって、新しい人生を手に入れよう!」と、現代において脂肪は立派な「悪者」に仕立て上げられています。ですが、「脂肪は私たちの体に欠かせない、重要な器官です」と語るのは、医師で医学博士のマリエッタ・ボンとリーズベス・ファン・ロッサムです。脂肪は、食欲を抑えたり、健康を維持したりするために必要なホルモンを産生してくれます。健康的に痩せたいなら、脂肪についての正確な知識を持ち、最大限に利用することが重要です。両氏による共著『痩せる脂肪』から、自身の体と健康的に向き合っていくためのヒントを紹介します。

新型コロナウイルスの影響が続くなかで、「コロナ太り」に悩む人が増えています。株式会社からだにいいことは、株式会社ネオマーケティングと共同で全国の20~69歳の女性を対象に「代謝」をテーマにした調査を実施しました。すると、「コロナ太りを解消したい」に対して「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答した人が、48.0%と最多だったのです。 しかし、今は寒い冬の季節。着込んで体型も隠れるからと、「もう少し暖かくなったら運動しよう」と考える人も多いのでは。ですが、実は寒い冬こそ「痩せる」最大のチャンスなのです。

■なぜ寒い時期こそ痩せるチャンスなのか?寒い季節ほど、痩せやすい。これには「褐色脂肪」がかかわっています。 褐色脂肪は、脂肪を蓄える役割がある「白色脂肪」とは異なる機能を持つ脂肪です。例えば、冬眠する動物たちは、多量の褐色脂肪を有しています。できる限りの低体温を保ちながら、冬眠中のエネルギー消費を抑え、冬眠から抜け出す直前に体を短時間で温める必要がある彼らは、身体内に、脂肪と糖を素早く熱に換えるヒーターを持っています。それが、褐色脂肪なのです。