・調査内容:「オーディオブックの利用傾向」、実施時期:2021年9月21日~2021年9月24日・調査対象:「audiobook.jp」利用者2216名、調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
<調査結果概要>
<調査結果詳細>
コロナ禍でのオーディオブックの利用について調査したところ、「利用がかなり増えた」「利用がやや増えた」と回答した人は3割(31%)に到達しました。一方で、「利用が減った」と回答した人は、1割(5%)に満たず非常に少数で、オーディオブックの利用が増加傾向にあることが分かりました。
◆「利用が増えた」方の理由-在宅勤務になって・在宅勤務になり自炊の時間が増え、その時間にオーディオブックを聴くことが増えた。・在宅勤務で自由時間が増え、運動中に聴くようになった。-健康維持のための運動とともに・健康維持のために散歩の時間が増えたので、散歩中にオーディオブックを聴くことが増えた。・運動不足解消のため近所を歩く機会がふえたため、歩きながら聴く機会が増えた。-音を聴きたくて・夜眠れない日に聴くことが増えた。◆「利用が減った」方の理由-生活の変化に伴い・外出が減ったので、隙間の時間が減り聴く時間も減った。・自宅待機で、オーディオブックを聴いていた車に乗る機会が減ったため。・以前は通勤時に聴いていたが、在宅勤務により聴くことが少なくなった。 コロナ禍において特に増えた情報のインプット方法について調査したところ、「配信動画」を視聴する機会が増えたという回答が最多でした。ついで「ネットニュース」となっており、スマートフォンを通じた情報収集が加速したことが伺えます。情報をインプットする際のお悩みについては、「目が疲れる」「時間がない」「活字が苦手」の3つの悩みを約8割の方が実感していることがわかりました。その中でも最も挙げられたのは、「目疲れ」となりました。コロナ禍において、動画やネットニュースの利用が増え、目を長時間使うシーンが増えていることが「目疲れ」を引き起こしていると予想されます。医療法人社団済安堂理事長・井上眼科病院院長 井上 賢治プロフィール:1993年千葉大学医学部卒、1998年東京大学医学部大学院修了。眼科専門医。専門は緑内障。2002年より井上眼科病院に勤務し2008年に医療法人社団済安堂理事長就任。2012 年から井上眼科病院院長を兼務。日本眼科医会常任理事。140年(1881年創立)の歴史を有し、代々受け継がれた眼科専門病院のトップを務める。<コメントサマリー>コロナ禍でPCやスマートフォンを見る時間が増えているからこそ、「画面を見ない目の休息時間」が大切。若年で老眼のような症状が出てしまう「スマホ老眼」と呼ばれる方も出てきています。オーディオブックのように本を音声で楽しむのは、多くの方にメリットがあります。<コメント詳細>■ コロナ禍でリモートワークが増えて、仕事やプライベートでPCやスマートフォンを見続けてしまい目を酷使している方も多いかと思います。目の健康に配慮した際、意識すべきことがあれば教えてください。時代的に、スマートフォンを含むIT機器を使う頻度が増えています。それに伴い、ディスプレイを見て長時間作業することで目や身体や心に影響が出るとされている「VDT症候群」に近い症状が出ている方も増加しています。コロナ禍でPCやスマートフォンを見る時間が増えているからこそ、目の健康のために「画面を見ない目の休息時間」をとるのが非常に重要です。たとえば、画面を1時間見たら、10分間は画面を見ない時間をつくるなどを心がけることを推奨します。目の休み時間に、音楽やオーディオブックなどの音声コンテンツを楽しむのも良いのではないでしょうか。■ 目を酷使することで、将来的に懸念される症状などがあれば教えてください。人間は、歳を重ねると目のピント調節機能が落ちていきます。通常は「老眼」と呼ばれるもので40歳ごろから落ちていきますが、現代はいわゆる「スマホ老眼」と呼ばれる、近距離でスマートフォンを見続けたことで、若年でも老眼のような症状が出てしまう方々もいらっしゃいます。病院に行くほど酷くはない方でも、スマホ老眼の予備軍のような方も増えていると推測します。最初は目の疲労だけだった方も、全身に症状が出てくることもあり得るので、スマートフォンを見続けたら目の休息を取ることをぜひ徹底していただきたいです。■ 目をケアしながら読書を楽しむ方法はありますか。眼科医の先生から見たオーディオブックの利点を教えてください。眼精疲労から頭痛や肩こりなどほかの症状を引き起こすことがあるので、読書の時間は目を疲れにくくしてリフレッシュできるような環境を整えてください。紙の書籍も電子書籍も目と近い距離で読むことになるので、手元の明るさや本と目の距離を意識しながら、適度に休憩時間を挟んで目への負担をなるべく少なくして楽しむのが良いと思います。ときには耳から楽しめるオーディオブックを聴いて、目への負担をかける時間を減らすのも良いかもしれません。また、とくに老眼の方は文字が見えても、活字が小さいと疲れてしまい長い時間集中して読むのが難しいです。そういった方にも耳で聴く本はおすすめできます。■ 眼鏡をかけても見えにくいロービジョンの方など目による読書が難しい方の読書方法は、どういったものがありますか。例えば、文字が大きくなった大活字本などがありますが、どうしても一作品あたりの冊数が多くなってしまうなど少し不便な点もあります。ほかにも、文字を大きくしたり白黒反転できる拡大読書器という機械もあります。高価なのでややハードルが高かったのですが、最近ではITが進化したのでタブレットを活用した方法なども可能になり以前より取り入れやすくなってきています。今回のようなオーディオブックもそのうちの一つとして取り入れられています。ロービジョンの方は、日常から音声で情報を収集しているので、オーディオブックのように本を音声で楽しむというのも自然な行為です。オーディオブックは、ロービジョンの方もそうでない方も区別なくみなさんが使えるため、多くの方にメリットがあるのでぜひ広がってほしいですね。 ■オーディオブックとはオーディオブックとは、ナレーターや声優が本を朗読した「聴く本」です。耳だけで読書を楽しめるため、文字を読むのが難しい方のほか、ランニング中、電車や車での移動時間、家事の最中など、生活のあらゆるシーンで「ながら読書」を楽しめます。■audiobook.jp(オーディオブックドットジェイピー)株式会社オトバンクが運営する、日本最大級のオーディオブック配信サービスです。2007年より配信を開始した「FeBe」からリニューアルし、2018年3月よりサービスを開始。オーディオブックのカテゴリー普及に向けてプラットフォームの拡大を目指します。現在は会員数200万人を突破。 https://audiobook.jp/■株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也)音声コンテンツを中心とした事業を展開し、「聞き入る文化の創造」「目が不自由な人へのバリアフリー」「出版文化の振興」の達成を目指している、日本最大級の配信数を誇るオーディオブックカンパニーです。500社以上の出版社様と提携し、主な事業として、日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」でのオーディオブック販売をはじめ、オンラインブックガイド「新刊JP」(http://sinkan.jp/)を中心とした書籍プロモーション事業も行っています。http://www.otobank.co.jp/